みずほ銀行のシステムに2021年2月28日、障害が発生した。ATM(現金自動預け払い機)がキャッシュカードや通帳を取り込んだまま停止したり、ネットバンキングサービス「みずほダイレクト」で一部取引が利用できなくなったりした。

インターネット上では、利用者からのトラブル報告が相次いだ。見ると、一部の受験生の肝を冷やす事態になったようだ。

入学手続きの遅れ「一切認めない」

大学の入学手続きでは一般的に、入学金の納入を求められる。2021年の場合、3月1日を入学金の振込期限日と定める大学が複数存在する。例えば明治大学理工学部や東京理科大学の工学部など3学部、立命館大学の各学部だ。

明治大の入試要項では、「入学手続期限を過ぎた入学手続は一切」認めないと説明している。受験生にとって手続きや振り込みの遅れは、人生を左右する。

そんな中で2月28日、みずほ銀行のシステム障害は起きた。ツイッター上では入学手続き期限が迫っている受験生や関係者から、

「(知り合いが)明日子供に最寄の銀行窓口で入学金他を振り込ませるため、お金を引き出しに行ったところ、障害でカードがのみこまれたままお金もおろせないと!」「明日3/1が、大学の入学金締切日で、当日手続き予定。指定振込先がみずほ銀行なんだけど、ちゃんと当日入金できるのかな?」

と、懸念の声やトラブル報告の投稿が複数出ていた。

なお、システムは3月1日15時までに復旧。ATMや通帳繰越機もすべての拠点で稼働が確認されている。

手数料は後日返金?

システム障害に伴い、コンビニエンスストアに設置されている「イーネット」「セブン銀行」「ローソン銀行」や、「イオン銀行」のATMを利用したことで発生した手数料は後日返金するとみずほ銀行は店舗で呼びかけている。公式サイト上でも同様の告知をした。

3月1日現在、公式サイトでは、同行の代替手段を利用したことで発生した費用について、利用店舗や所定の問い合わせ先に相談するように呼びかけている。

返金を受けられる時期や手順について、J-CASTトレンドが1日にみずほ銀行の広報担当者に取材したところ、いずれも一律で定められたものは存在しないという。利用者からの相談の中で適宜判断していくとした。