日本の春は入学や入社、転勤などで引っ越しが増えるため、引っ越し業者の繁忙期となる。中国にも引っ越し業者は存在するが、サービスの質という点で日本とは格段の違いがあるのが現状だ。中国メディアの百家号はこのほど、日本の引っ越し業者が提供するサービスから学べることについて紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本と中国の引っ越し業者の違いは、一言でいうと日本は「究極のサービス」を提供していることにあると分析。荷物を運ぶだけでなく、荷造りや梱包、家具の配置や荷ほどき、そして清掃まですべて業者にお任せするプランがあると紹介した。「客はすべての過程において全く手を出す必要がない」と驚いた様子だ。

 また、実際の引っ越し作業の際には「細部に至るまで配慮が払われる」と指摘。洋服はしわが付かないよう専用の箱に入れるが、それはまるで「移動式の簡易クローゼットのようだ」と表現した。さらに、新居に入る際には汚さないように作業員は新しい靴下に履き替えると紹介。土足のまま引っ越し作業を行う中国とは大きな違いだ。

 このほか、引っ越し作業が終わるときれいに清掃して仕上げると紹介。これも、作業したらそのままの中国からするとあり得ないサービスと言えるだろう。最後に盗聴器や盗撮器発見サービスもあると伝え、いかに安心できるサービスを提供しているかを強調した。

 日本の引っ越し業者の質の高いサービスは、中国でもたびたび話題となっており、最近では「日式引っ越し」として日本同様のサービスを提供することを宣伝文句とする業者も出てきた。しかし、実際にはなかなか日本の業者のようなレベルには届かないようであり、真の日本式のサービスを提供するまでにはまだ時間がかかりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)