近年日本を訪問する中国人観光客が増加してきたが、これは日本の観光名所に行きたいというだけでなく、アジアの先進国を自分の目で確かめてみたいという気持ちもあるようだ。それほど、最近の中国人は「先進国との差」に関心を持つようになっているということだろう。中国メディアの快資訊は24日、「日本がアジアで最も発展した国」だと言える理由を3つ紹介する記事を掲載した。中国との差がどこにあるかを分析している。

 記事がまず指摘したのは「環境面」で、日本は「公共の場所が世界で最もきれいな国だ」と紹介。都市部も農村部も道路がきれいで、ごみ1つ落ちていないと伝えた。中国では家の中は大抵きれいなので、公共の場所もきれいにしようと思えばできるはずだが、意識に問題があるのだろう。「中国の道路にはごみが散乱し、痰を吐く人もいまだによく見る」となかなか向上しない民度を嘆いている。

 2つ目は「貧富の差」だ。中国は、国全体としては豊かになったが、「豊かな人はもっと豊かに、貧しい人はさらに貧しく」なっていると指摘。この点、日本は「税金や社会福祉により貧富の格差を調節している」と称賛した。

 3つ目は「教育」だ。日本は教育の水準が高いほか、教育費を国が負担してくれる制度があるので、教育を受けたければ誰でも受けられると紹介。また、子どもを「溺愛」する中国の親と違い、日本は親も学校もわがままを許さず、子どもにトイレ掃除をさせるほど厳しいと感覚の違いを伝えている。トイレ掃除は「中国だったら懲罰と言われてしまう」そうだ。

 中国も経済面では豊かになったが、日本と比べてしまうとやはり格差は大きいようだ。もっとも、それに気づくようになったこと自体、大きな進歩と言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)