いよいよ今年のJリーグが開幕しました。僕は初戦で3つのことに注目しました。それはチーム、選手個人、そして監督采配です。

まずチームとしては、川崎の充実ぶりが目を引きました。去年の完成度の高さを引き継ぎ、盤石の体制で今シーズンに臨んでいると思います。ただ心配なのはACLに出場すること。特に序盤戦でACLと並行した戦いは大変になってくるので、それが連覇できるかに影響するのではないでしょうか。

続いて選手個人では、やはり大久保嘉人でしょう。古巣に戻って厳しい状況に置かれ、モチベーションが非常に高かったと思います。そんな中、先発で起用された初戦で自分の力を証明しましたから、今後の試合に向けさらに気持ちを高めて挑めるのではないでしょうか。38歳という年齢に関係なく期待できる選手です。

最後に監督采配については、多くのチームで素晴らしい指揮を見ることができました。大久保を起用したレヴィー・クルピ監督は、さすが日本のサッカーを知っているという感じがします。

同じように日本を知っているロティーナ監督は東京V、C大阪としっかりチームを作り上げたという実績があります。去年は16位と低迷した清水を、今年も上位が予想されている鹿島とのアウェイゲームで勝利に導いた手腕は今後も楽しみです。

去年低迷したといえば、14位の神戸は去年のリーグ戦を6連敗で終えていました。しかも開幕戦はアンドレス・イニエスタが使えず、フラメンゴから来るはずの期待のリンコンはまだ合流できていません。

そういう状況で、去年とてもいいシーズンを送ったG大阪との初戦を戦わなければいけないというのは難しかったことでしょう。でもそこでしっかり勝点3を奪ったのは、三浦淳寛監督がうまくチームを立て直したからです。ここから選手の積み上げがあると考えると、期待できるという印象を持てました。

そして最後は追いつかれて勝ちきれなかったにしても、僕は浦和に変化を感じました。新加入選手を積極的に使ったり、キャプテンの阿部勇樹を途中で下げたりなどという采配に、リカルド・ロドリゲス監督の覚悟を見た気がします。チームを変えるという意思はしっかり伝わりました。浦和の今季はとても面白そうです。開幕戦だけでもざっとこれだけ楽しみを膨らませてくれる出来事がありました。今シーズンもJリーグはやっぱり面白そうです。