「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

現在のWindows 10でLinuxを使用する場合、WSL(Windows Subsystem for Linux)とWSL 2の2種類を選択できる。MicrosoftはLinuxカーネルをWindows 10と分離し、Windows Update経由で配信する仕組みに変更している。

wsl.exeによるバージョン確認。各LinuxディストリビューションがWSL 2で動作している


だが、Windows Updateの設定によってはLinuxカーネルを更新する「Windows Subsystem for Linux Update」が更新パッケージとして現れない。これは、「Windowsの更新時に他のMicrosoft製品の更新プログラムを受け取る」が無効になっているからだ。

「検索」アイコンをクリック/タップするか「Win」+「S」キーを押し、検索ボックスに「Update」と入力。「Windows Updateの詳細オプション」をクリック/タップする


「Windowsの更新時に他のMicrosoft製品の更新プログラムを受け取る」をクリック/タップしてオンに切り替える


Windows Updateに戻り、「更新プログラムのチェック」ボタンを」クリック/タップする


Windows Subsystem for Linux Update未適用の場合、上記手順でWindows Updateから最新のLinuxカーネルが降ってくる。自分のLinux環境が使用するLinuxカーネルのバージョンは複数の方法で確認可能だ。Windows 10の操作に慣れているかたなら「設定」から、Linuxの操作に慣れているかたは「uname」コマンドを使った方が早いだろう。

検索ボックスに「更新の履歴」と入力し、「更新の履歴を表示します」をクリック/タップ。「その他の更新プログラム」を展開すると、「Windows Subsystem for Linux Update」のインストール状況を確認できる


Linuxディストリビューションを起動し、「uname --all」と入力して「Enter」キーを押す


著者 : 阿久津良和 あくつよしかず 1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。ご連絡は以下のサイト内設置したフォームからお願いいたします。https://www.cactus.ne.jp/ この著者の記事一覧はこちら