南アフリカのフリーステート州で元警察官らが大学生を誘拐しドラッグを製造させていたことが発覚したが、このほど犯人3名に懲役16年が言い渡された。『News24』など多くのメディアが伝えている。

南アフリカ警察特別組織「Hawks」によると、逮捕されたのは元警察官の女(29)と31歳、33歳の3名。この元警察官は、逮捕前は要人の警護などを行う「保護及び警備」という重要な部署に所属していた。この3名が2016年11月、フリーステート大学の化学科の男子学生を誘拐してアジトに監禁、1万ランド(約7万3千円)相当のドラッグを製造させていたのだ。監禁されていたアジトから逃げ出した男子学生が警察に届け出たことから事件が明るみに出た。

すぐにHawksの重大組織犯罪取り締まり班が、監禁されていた家に乗り込み、捜査にあたった。そこで金庫に保管されていたドラッグが発見され、誘拐にかかわっていた3名は誘拐及び麻薬所持の罪で現行犯逮捕となった。今年の1月28日に有罪が確定し、2月22日に誘拐に関する懲役が15年、麻薬取引に関する懲役が12か月の判決が下された。

このニュースについて「(麻薬に関する懲役が12か月というのは)甘すぎる。本当に政府が麻薬を一掃したければ重罪にするべき」という意見や、「化学科の学生だが、麻薬の作り方は知らない」といったコメントも見受けられた。

画像は『News24 2021年2月23日付「16-year sentences for ex-cop, 2 others who kidnapped chemistry student and forced him to make drugs」(PHOTO: iStock)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)