【光州聯合ニュース】日本による植民地時代に強制動員された韓国の被害者の証言集がこのほど発刊された。

 証言集には1942〜45年に軍人(8人)や軍属(8人)、労務者(9人)、女子勤労挺身隊(6人)として強制動員された被害者31人の苦難が記録されている。

 軍人として動員された8人は大半が1924年生まれで満20歳のときに日本や中国、台湾、フィリピン、ベトナムなどの戦地に投入された。

 軍属として働かされた被害者は東京、鹿児島、沖縄、名古屋などの軍事施設や南洋諸島などに連行された。

 労務者として動員された9人のうち3人は炭鉱に、4人は軍需会社に強制動員されたり、農作業や防空壕(ごう)の工事現場などに投入されたりした。女子勤労挺身隊の被害者は三菱重工業の名古屋航空機製作所などに動員された。

 証言集は、日本による強制動員被害者らを支援する韓国の市民団体「勤労挺身隊ハルモニ(おばあさん)とともにする市民の集まり」が光州市の支援を受け、2018年と19年に光州市と全羅南道の被害者31人と会って口述を採録したものをまとめた。