テニスプレイヤーの松岡修造さんが2021年2月22日の「報道ステーション」(テレビ朝日系)のスポーツコーナーで見せた「なりきり解説」に衝撃が広がった。

内容は2月20日に全豪オープンを制覇した大坂なおみ選手の決勝戦を、対戦相手だったジェニファー・ブレイディ選手(米)になりきって解説するというもの。しかし松岡さんはブレイディ選手に感情移入しすぎたのか、ショットがネットにかかると「アアッ!」と甲高い声で絶叫。あまりの「なりきり」ぶりに、スタジオからは笑いも漏れた。

「なおみは、完全になおみだわ」

 

松岡さんは大坂選手優勝のニュースがはじまると「全豪オープン優勝おめでとうございます」と拍手をしながら登場。今大会の大坂選手のプレーについて「最高ではなかった」としつつも、「トップ中のトップしか持つことのできない『見えざる力』があった」と語った。

そして、その「見えざる力」を説明するために用いた手法が、決勝の対戦相手だったブレイディ選手になりきって解説をする、というものだった。グランドスラム初の決勝進出となったブレイディ選手の入場シーンが流れるやいなや、松岡さんは熱っぽく語り始める。

「ここよ。私が夢見た場所。グランドスラムの決勝戦。知ってるわ。なおみは今、強い。世界一強い。でも、昨年全米オープンで準決勝戦った。あと一歩のところまで行った。だから、自分のプレーをすれば、私は...勝てる!(第1セットのスコアは)3-2。なおみ、私のサーブ受けてごらん!」

その後、ブレイディ選手のサーブが決まると「どうなおみ!この武器。私の強烈なフォア!」と決めの一言を放つ。しかし、サーブが失敗すると「ダブルフォルト...なに、この『圧』はなんなの...自分を見失ってる感じ」と一転して不安げな口調に。

そして、自身のショットがネットにかかると「アアッ!」。松岡さんの突然の絶叫に、スタジオからは噴き出すような笑いも漏れた。その後もブレイディ選手に感情移入する形で「完全に自分を見失ってしまった」「なおみは、完全になおみだわ」などのフレーズを連発。松岡さんは、大坂選手が発する「圧」という「見えざる力」にブレイディ選手が押されたとし、敗戦が決まると「なおみ、あなたは素晴らしい。本当に強い。強くなって私も帰ってくるわよ!」と締めた。

「R-1の1回戦は確実に突破出来る」

普段から「熱血キャラ」で愛される松岡さん。番組を見ていたツイッターユーザーからは、

「クセが強すぎるテニス解説見たら元気出た」「めちゃくちゃスピリチュアル入っていて笑った」「なりきり解説が気になって試合の内容全く入ってこなかった」「修造が勝手に選手の心情をアテレコしてて怖いんだけど...」

と衝撃の声が広がった。

また、選手の心情を勝手にアテレコするという点から「プロ野球珍プレー・好プレー大賞」(フジテレビ系)のみのもんたさんを思い出したという声や、「R-1の1回戦は確実に突破出来る」といった意見もあった。