21日の「全豪オープン」男子シングルス決勝で、第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)は、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)に5-7、2-6、2-6で破れ、準優勝となった。そのメドベージェフは試合後のセレモニーで「彼は最高の男」とジョコビッチを称えた。

登壇したメドベージェフは「ここで負けた後、すぐにスピーチというのはしんどいですが、全力を尽くします」と語ると、「ノバク、おめでとう。あなたとチームを祝福します。9回目の"全豪オープン"優勝なんて、これ以上何と言っていいか分からないくらい素晴らしいことです」と優勝したジョコビッチを称えた。


「彼が初めて"ウィンブルドン"で優勝した頃、よく一緒に練習したものです。彼から良い影響を受けて成長し、ここまできました。久しぶりに会話したときにそれを覚えていてくれて、友人のように話しかけてくれたのが本当に嬉しかったです。彼は最高の男です」と、ジョコビッチの人間性も称えると、会場からは大きな拍手が巻き起こった。


続けて「私の妻とコーチに感謝を述べさせてください。充実した時間を過ごすことができました。これからもよろしくお願いします。もうすぐトロフィーを手にしたいと思っています」と感謝を伝えた。


最後に「みなさんありがとう。私たちはこうやって頑張っています。そしてみんなが苦しんでいる中でテニスを楽しんでくれました。もっと楽しんでもらえるように頑張っていきます。今日は私の日ではありませんでしたが、応援してくれたみなさんには本当に感謝しています。ありがとうございました」と、ファンに感謝を述べた。


対トップ10選手12連勝中、マッチ20連勝中と絶好調だったメドベージェフ。連勝はここで一旦ストップとなったが、確実に実力を付けてきていることがうかがえる。BIG3の牙城を崩す次世代の選手として、これからどのような活躍を見せてくれるのか、期待したい。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全豪オープン」でのメドベージェフ(右)とジョコビッチ(左)
(Photo by Cameron Spencer/Getty Images)