「Google Play Music」アプリは、Androidスマートフォンには初期アプリとしてインストールされているため、何気なく使い始めたという人も多いだろう。

筆者もそんな軽い感覚で使い始めた一人だ。
しかし、時の流れとともにこのGoogle Play Musicのサービスも「YouTube Music」に統合され、まもなく消滅しようとしている。

Google Play Musicは昨年、サービス終了とロードマップを発表しており、既にGoogle Play Musicアプリからのアクセスもできない。

Google Play Musicで購入した楽曲やアップロードした楽曲は、YouTube Musicに移行できるが、その期限が2021年2月24日までに迫ってきた。

しばらくGoogle Play Musicを利用していない人は、忘れずにデータ移行をしておきたい。

今回は、YouTube Musicへのデータ移行と、YouTube Musicで移行したデータの確認や再生方法を紹介する。


■Google Play Musicとは
スマートフォンをはじめタブレットやPCでも利用できたGoogleが運営する音楽配信サービスがGoogle Play Musicだ。

・お気に入りの楽曲を購入
・定期購入(サブスクリプション)でアルバム、チャート、新作、スタッフのおすすめ、おすすめの再生リストなどを広告なしで利用可能
・音楽をクラウドにアップロードして個人の音楽コレクションに保存
これらのサービスが利用できた。

しかし、YouTube Musicとの統合により2020年12月31日にサービスを終了している。


サービス終了に関するアナウンス

Google Play Musicのヘルプページ内の「Google Play Music の終了に関する情報」
( https://support.google.com/googleplaymusic/answer/9973710 )では、サービス終了までのスケジュールが掲載されており、それによると

2020 年 8 月
Google Play Music ストアへのアクセスと、Music Manager を使用した Google Play Music へのアップロードが終了。

2020 年 9 月
一部のユーザーが Google Play Music にアクセスできなくなる。

2020 年 12 月
すべてのユーザーが Google Play Music にアクセスできなくなる。

このように、サービス終了までに段階的な措置がとられてきた。
現在はGoogle Play Musicへのアクセスはできないが、購入したデータやアップロードしたデータはまだ保存されており、YouTube Musicに移行することが可能な状態だ。


■YouTube Musicへの移行方法
既に移行している利用者も多いだろうが、筆者のようにあまり利用していなかった人は、うっかり忘れている可能性もあるだろう。

そうした利用者へのアナウンスとしてGoogleからGmailが送信されているようだ。


Gmailでのアナウンス(画像=左)、YouTube Musicに移行中の画面(画像=右)

筆者にも届いたメールによると2021年2月24日にGoogle Play Musicのデータがすべて削除されるとのこと。メール内の「YouTube Musicへの移行について」をタップし、推移した画面で「移行を開始」をタップするだけで、データの移行を開始できる。

わずか2タップで移行開始はできるのだが、実際に移行が完了するまでには時間がかかるようだ。
保存していたデータの量によるが、移行中の画面は閉じてほかの操作はできるので、しばらく放置しておこう。

ちなみに筆者はこれまで購入した8つの楽曲データ、作成した2つのプレイリストとかなり少なかったため、開始から10分も経過せずに移行できた。


■YouTube Musicの利用方法
移行が完了すると再びアナウンスのメールが届く。
メール内の「YOUTUBE MUSIC を使ってみる」をタップするとWeb上のYouTube Musicにアクセスできる。


移行完了後にもメールが届く(画像=左)、Web版のYouTube Musicにアクセス(画像=右)

Web版のYouTube Musicにアクセスすると画面下にYouTube Music アプリのダウンロードのアナウンスが表示されるが、一旦Web版を試してみた。

画面上部には左から「ホーム」「探索」「ライブラリ」「検索」の4つのアイコンが並ぶ。このうち音符マークの「ライブラリ」をタップする。


ライブラリの画面(画像=左)、移行されたデータの読み込みが完了した画面(画像=右)

ライブラリ画面左上のプルダウンメニューをタップして「アップロード」をタップすると移行した楽曲データが読み込まれる。

「プレイリスト」ももちろん移行されており、「アルバム」「曲」「アーティスト」の各項目においては、それぞれのプルダウンメニューの「アップロード」を選択することで移行した楽曲データが表示され再生できる。


アプリのホーム画面(画像=左)、アプリのライブラリ内「アルバム」の画面(画像=右)

YouTube Music アプリをダウンロードすれば、ユーザーインターフェース(UI)はやや異なるがWeb版とほぼ同様のことができる。

Web版では画面上部にあった「ホーム」「探索」「ライブラリ」のアイコンがアプリでは画面下部に設置されている。ここで「ライブラリ」アイコンをタップする。

すると画面には、
・オフライン
・プレイリスト
・アルバム
・曲
・アーティスト
・登録チャンネル
これらが表示されるので、「アルバム」「曲」「アーティスト」のいずれかをタップする。

推移した画面の上部に「YT MUSIC」「アップロード」のタブがあるので「アップロード」をタップすると、移行した楽曲データが表示され、再生することができる。

なお、アプリ画面の右下の「アップロード」はYouTube Music Premiumに登録するためのタブであり、登録済であればこの「アップロード」のアイコンは表示されない。

数が少ないとはいえ、購入した楽曲データを無事に移行して久しぶりに試聴できた。
筆者のようにうっかり忘れていた人は2月24日までに移行を済ませておこう。

Google Play Music の終了に関する情報 - Google Play Music ヘルプ
YouTube Music


執筆:S-MAX編集部 2106bpm