新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により在宅勤務の需要が増加し、家庭によっては「複数人が同時にWi-Fiを使っている」という状況が増えました。こうした状況の中で起こりえる「Wi-Fiの通信速度低下」問題について、ドレクセル大学の電気工学・コンピューター工学科のカピル・ダンデカー教授がまず最初に行うべき改善方法を解説しています。

How to boost your WiFi performance when everyone’s at home

https://www.inquirer.com/health/coronavirus/router-wifi-bad-signal-work-from-home-verizon-comcast-20210125.html

How to improve your wireless internet signal at home

https://www.inquirer.com/news/how-to-improve-wifi-speed-wireless-internet-signal-20200520.html

「Fast.com」などのネットサービスで計測した通信速度は、時には実測値がプロバイダーのうたう回線速度を大きく下回ることもあります。どれだけの通信速度が必要なのかは実行しているプログラムによって異なりますが、アメリカの連邦通信委員会は1家族が4台のデバイスを使っている場合、最低でも25Mbpsのダウンロード速度がないと問題が発生しうるとしています。

通信速度が公称をはるかに下回る場合、プロバイダー、ケーブル、ルーター、デバイス自体のいずれかに問題があり、ダンデカー教授はこの中でも改善しやすいケーブルとルーターについて解説しています。

まずはルーターについて。ダンデカー教授は問題が生じた際には手始めにルーターの再起動とファームウェアのアップデートを行うべきとアドバイス。再起動などでも問題が改善しなかった場合は、ルーターはスプリンクラーが水をまき散らすように周囲に電波を放つため、「置き場所」をチェックすべきとのこと。ルーターを良くない位置に置いてしまえば電波が適切な範囲に届かず、限られた場所でしかWi-Fiに接続できなくなります。

電波は距離が離れれば離れるほど、間に障害物があればあるほど弱まるため、ダンデカー教授はデバイスを使う範囲の中心にルーターを置くようにアドバイス。2階建てのように階層をまたがるようにWi-Fi網を敷く場合は、1階に設置した背の高い本棚の上や2階の床付近にルーターを置くことで、高さ側の距離も近づけることが重要とのこと。また、電子レンジや金属製の書類棚はWi-Fiの電波を弱めてしまうため、できる限りルーターから遠ざけるように勧めています。

一方、「Wi-Fiの電波アイコンが正常なのに回線速度が異常に遅い」というケーブルに問題がある可能性があります。ダンデカー教授は「ルームメイトのボーイフレンドが寝るたびにWi-Fiの電波アイコンが正常のまま接続が死ぬ」という怪奇現象に悩まされていたアメリカ・フィラデルフィアのTwitterユーザーが、問題の原因は「ボーイフレンドのベッドがケーブルを押しつぶしていた」ことだったと報告したという事例を挙げて、「当然すぎると思えるけれども、ケーブルが良好な状態にあり、ルーターにしっかりと接続されているかを確認すべき」とアドバイスしました。

また、ダンデカー教授は、以上のような無料でできる改善方法を実践しても成果がなかった場合は、ルーターの買い換えやWi-Fi電波を中継するWi-Fiエクステンダーの購入を推奨しています。

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なお、この他にも、「アルミホイルでWi-Fi電波の指向性を変える」という改善方法も存在します。この方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

家の中のWi-Fiエリアを低コストで今すぐ拡大する方法 - GIGAZINE