きょう25日に放送されるテレビ朝日系バラエティ番組『激レアさんを連れてきた。』(毎週月曜23:15〜 ※一部地域除く)では、「職歴ゼロの主婦だったのに39歳で初めて社会に出て、運命に流された結果ドムドムハンバーガーの社長になっちゃった人」が登場する。

『激レアさんを連れてきた。』に出演する弘中綾香アナウンサー(左)と若林正恭=テレビ朝日提供


ムドムハンバーガーは、最盛期には400店舗あったのが、今では26店舗にまで減少した“絶滅危惧種バーガーチェーン”。ハンバーガーチェーン店舗数ランキングでも12位となっている。今回登場するフジサキさんは「弱小なりの戦い方をしています」と語るが、そんな彼女が社長となった今、斬新なメニューなどの奇襲戦法に注目が集まっている。

短大卒業後、21歳の若さで12歳年上の区議会議員と結婚したフジサキさん。2年後には男の子を授かり、順風満帆な人生を送っていたが、39歳の時に転機が訪れる。夫が都議選で落選。身体を壊して入院することになったのだ。

当時息子は中学2年生。生活のため働くことを決意し、友人の紹介で働き始めたのは“ギャルの聖地”。ここで多くの得難い経験をし、いまも親交のある仲間が出来たと語るフジサキさんはその後、飲食業に携わることになる。

44歳のときに居酒屋を始め、見事に繁盛させるが、ある日、時々来る1人の男性客が「僕がやっているハンバーガーチェーンをちょっと手伝ってほしい」と声をかけてくる。この男性こそ、ドムドムハンバーガーの役員だったのだ。

当時、ドムドムハンバーガーは業績が悪く、買収した会社が再建を開始。役員男性は「何か新しい風をふかせねば!」との思いで、料理・接客抜群のフジサキさんに声をかけたという。フジサキさんは商品開発の顧問契約し、自信のあった料理を大胆なバーガーに仕立て、好評を得る。やがてフジサキさんは正式に会社に入ってほしいと頼まれ、入社を決意。店舗数が減少の一途をたどり、業績もボロボロの中で厚木店の店長を任され、右も左もわからないまま店舗経営がスタートする。

店で多くの問題点に気づき、1つ1つ解決していくフジサキさんは、入社からわずか半年で東日本エリアマネージャーに就任。岩手県から神奈川県全17店舗を1人で任される。やがてがむしゃらに働くフジサキさんに会社は命運を託すことに。何と入社10カ月で社長就任が決まったのだ。

ハンバーガー業界は高価格と低価格に二極化。そこでどう戦えばいいのか。フジサキさんは“絶滅危惧種バーガーチェーン”だからこその戦略を考え、頼もしい味方とともにユニークなバーガーが次々と発表する。商品化に至らなかった数々の衝撃バーガーを紹介しつつ、いまも続くフジサキさんの奮闘と挑戦を見ていく。