現地23日、ITF(国際テニス連盟)は、ドーピング防止規則違反のため暫定的な出場停止処分となっている女子テニス世界29位のデヤナ・イエストレムスカ(ウクライナ)からの処分撤回の訴えを却下したことを発表した。

ITFは今月7日に、彼女がドーピング検査のため2020年11月24日に提出した尿サンプルに、禁止されているメステロロンが含まれていたとして暫定的な出場停止処分を発表。彼女はドーピングはしていないと反論し、処分を取り消してもらうためにできることはすべて行うとしていた。


米テニスメディアTennis.comによると、彼女は暫定的な出場停止処分となっているものの、処分撤回を想定して「全豪オープン」出場のためにオーストラリアへ渡航し、現在隔離中。ITFの決定についてスポーツ仲裁裁判所などへ異議を申し立てることが可能だが、「全豪オープン」開幕までに解決する可能性は低く、出場は困難となった。


イエストレムスカは現在20歳にしてキャリアハイは21位、既に3個のタイトルを獲得している次世代No.1候補。2019年「ウィンブルドン」ではベスト16進出を果たしている。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2020年「WTA500 アデレード」でのイエストレムスカ
(Photo by Paul Kane/Getty Images)