ジネディーヌ・ジダン監督が大騒動の中心にいる。11月の危機から5日間で2つのタイトル(スーペルコパ・デ・エスパーニャ、コパ・デル・レイ)を逃した1月の不幸な状況に陥ったチームのアルコヤーノ戦での敗戦でマドリーファンは落胆している。マドリーは直近5試合で1勝に留まっている。

悪い結果とチームのマネジメントでこのフランス人監督の弱点が浮き彫りになった。フロレンティーノ・ペレスは、同クラブの監督と会長である自身の辞職を求めるマドリーファンに姿を見せ始めた。なぜなら彼らは長い間、現在のように漂流しているチームを見ていなかったのだ。

1、新たに契約した選手を起用しない
ペレスはマドリーが2018年5月に13回目の欧州チャンピオンズリーグ(CL)制覇を達成してからこれまでに13選手と契約してきた。ジダンはそのうち3選手のみを定期的に起用(クルトワ、メンディ、そしてアザール)。忘れられている残りの選手はルカ・ヨヴィッチ、ブラヒム・ディアスそしてレンタルの久保建英である(さらにカンテラーノとして数えられていないレギロンを含むと14選手となる)。

その他の7選手は控えでほとんどチャンスが与えられていない。クラブはそれ以来5億5850万ユーロ(約703億円)を投資しているが、ジダンの起用により3億1550万ユーロ(約397億円)で獲得した選手は活躍していないので、元を取れていない。

2、彼のスタイルはキエフで精気を吹き込んだ
ジダンのスタイルは、キエフでの13度目のCL制覇と、クリスティアーノ・ロナウドがチームを去ったことで終わりを告げた。2015年にチームの監督に就任して以来、いつも同じ選手を起用している。彼はマドリーのチームが歴史的に使用していたものから離れたプレースタイル、縦のサッカーから横にプレーするスタイルを用いている。

FWなしでボールを保持することで守備をし、個々の天才的才能が試合を決めるのを期待して待っている。ゴールのデータは今世紀のマドリーでは最悪である。

3、新戦力の起用を積極的にしない
いくらペレスがチームを新しくするために新たな選手を手に入れようとも、ジダンは古株の選手だけを信用しているため、それら新たな選手を起用しない。ボールを保持する、横へプレーしサイドから攻める、そしてボールを奪うために相手へプレスをかける以外の簡単なゲームプランがない。新たな選手は彼の指揮下に未来がないのを見て出ていく。彼は他に選択肢がない時にしか彼らを起用しない。

4、彼の古株選手の後ろに隠れる
彼のベンゼマへの賭けは腹立たしく、すべてのサッカーは彼を中心に展開されている。フランス人FWはできることはするが、クリスティアーノなしでは力を失う。古株選手だけに頼って、パートナーを探さない。他の選手を無視して、プレーするのはいつも同じ選手だと期待している。

5、傲慢なループに入った
好感の持てる監督から、無愛想な監督となり、不機嫌で、記者の前では鋭い牙をむくようになった。負けと嘲笑を受け入れるが、失敗を認めない。慌てて、自身のミスを否定し、質問した側のせいにする(「それはあなたが言っている」)。

常に自分の選手と自分の仕事に満足しているが、外部の意見を蔑ろにしている(「アルコヤーノに敗れたのは失敗ではない 」)。あるいはヨヴィッチがチームを出た後「選手が去ったときに、自分のせいだと言うのは簡単だ。それは監督のせいではない」と。

6、悪化した雰囲気
ロッカールームの雰囲気を壊し、控え選手と話すこともなくなった。プレーしていない選手たちとコミュニケーションを取っていない。プレーしている選手とそうでない選手の間にある距離がどんどん広がっていく。その結果、控え選手が諦め始め、何人かの選手が退団を求めるようになってきている(ウーデゴール、ヨヴィッチ、ミリトンなど)。誰もがプレーしたいと思うチーム、レアル・マドリーには何かが起こっている。

7、過去の蓄えのおかげで楽に過ごしている
5日間で2つのタイトルを連続して逃した。優勝した直近のラ・リーガは、コロナウィルスによって引き起こされた中断によるメリットよりも、バルサのデメリットによるものだった。彼は自身の始めの時代に9つのタイトルを獲得したリスペクトで生きている。しかし、2度目の就任以来、すでに6つのうち、5つのタイトルを逃している。CL、ラ・リーガ、コパ・デル・レイ(2回)、スーペルコパである。

8、フロレンティーノ・ペレスによる馬鹿げたこと
マドリーファンはジダンにうんざりしており、すでに悪化の責任として会長を指している。サイクルが終わっていたことに気づかずに、ずっと前に同監督を解任しなかったこと、サッカーが衰退している状況に背を向けていることを非難している。サンティアゴ・ベルナベウ改修工事は滞っているが、新型コロナウィルスの流行が救っている。このままでは、ペレスは、チームの迷走の心配よりも、結局、自身の名を後世に残すスタジアムを建てることに集中しているいるように見える。