ブラジルのリオデジャネイロを拠点に、モデルとして活動しているロジェール・モンテさん(37歳)。現在は充実した毎日を送っている彼ですが、今いる場所に辿り着くまでは、長く苦しい年月を過ごして来ました。

ロジェールさんの人生が突如変わったのは、23歳のとき。皮膚のメラニン色素をつくる機能が低下し、肌の色が白く抜ける「尋常性白斑」という病気を発症したのです。

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<boredpanda>によると、ロジェールさんは当初「人生が終わった」と感じたそう。街中では伝染病と誤解されて避けられたり、見た目について酷い言葉を浴びせられたこともあり、やがて鏡に映る自分の姿を見ることさえできなくなった彼は、深刻なうつ状態に陥ってしまったそうです。

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それから10年もの間、白斑をメイクで隠し、素顔を見られるような状況を避けながら生きてきたというロジェールさん。

しかし2016年、そんな彼に転機が訪れました。ジムで出会った新しい友人たちが、ロジェールさんの肌を「個性的で美しい」と褒めてくれたのです。

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メイクで素顔を隠していた頃のロジェールさん。

友人たちのサポートを得て、少しずつ本来の自分を受け入れ始めたロジェールさん。その第一歩として取った行動が、Instagramに素顔を投稿することでした。

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「これがメイクなし、フィルターなしの、白斑を持つ33歳の僕です。そして、僕は自分を愛しています」

人々から返ってきた反応は、どれも前向きで、励まされるものばかりだったそうです。中にはロジェールさんの写真を見て、同じように白斑をメイクで隠すのをやめた男の子がいたり、元気を貰ったと語るうつ病の女の子がいることを知り、ロジェールさんはその後も写真を投稿し続けることを決意しました。

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ロジェールさんの投稿の数々は、やがて写真家たちの目にも留まり、撮影の依頼が舞い込むように。こうして彼はようやく、心から自分を愛し、ネガティブな意見に振り回されない人生を歩むことができるようになったのです。

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現在も3万4,000人以上ものフォロワーに向けて、過去の経験や苦悩、そして自分を肯定することの大切さをシェアしているロジェールさん。これらの写真が、誰かが自分自身を受け入れるための手助けになれば――そう願っているそうです。

今は心から幸せで、「ビーチで過ごしながら、肌に太陽の光を浴びる時間が最高です」とのこと。これからも明るく前向きな姿勢で、多くの人々に元気と勇気を与え続けてほしいですね。

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