緊急事態宣言、発令エリアが拡大

政府から1都3県に2度目の非常事態宣言が出されたのが、1月7日。 13日 には、栃木県、岐阜県 、愛知県 、京都府 、大阪府 、兵庫県 、福岡県 が追加され、11都府県となりました。また、宮崎県は1月22日までとして独自の緊急事態宣言を発令、その後国の期限と同じく、2月7日までの延長が決定されました。一方、沖縄県と茨城県も、県独自の緊急事態宣言を出しました。

前回のコラムで、新型コロナに対する危機感や行動制限の度合いといった個々の「コロナ観」に大きな格差が生まれているという指摘をしましたが、感染者数の拡大は収まらず、期限とされている2月7日で終わるのか、1回目と同様、じわじわと延長されるのではないか、という危惧が生まれています。

「自粛している」派もコロナ鬱の崖っぷち

全員が全員「非常事態宣言が延長なんかされるのは本当にイヤだから、とにかく今は自粛をしよう」という考えにシフトして、それが行動に反映されれば何の問題もないのですが、そうは簡単にいきません。

真面目に自粛をしている人たちだって、「こっちは 我慢しているのに、好き勝手に出歩いている人がいると思うと本当に腹がたつ」「もう自粛のモチベーションが保てない」 と、精神状態はギリギリ。国のエライ人たちが5人以上で会食してるというニュースが流れれば「ずるい」となるし、どんなに「人を憎まず新型コロナを憎め」と言われても、誰かが感染したと聞けば「ちゃんと予防しないで出歩いてるからじゃない?」と思ってしまう……。

一方で、ドラッグストアなどしか開けてないというドイツや無人化しているハワイなど、厳しく対策している場所ですら感染被害がなかなか収まらないとなると、「人の流れを止めること、ストレスを溜めながら自粛し続けることって 本当に 意味あるの?」という疑問さえ生まれてしまいます。

しかも、今回の非常事態宣言は、前回に比べて内容がふんわりしています。そして、実は独身者にきつい……。

国の緊急事態宣言、1回目と2回目の違い

「不要不急の外出」や「移動自粛」は変わりませんが、イベントは5000人未満か収容人数の50%以下なら可能、飲食店、カラオケ、バーなども20時までなら「やっていい」。百貨店やジムなどの遊興施設も「20時まで」ならOK、学校も一律臨時休業はなし。もちろん、入念な感染対策は必須ですが、要は「20時まで」なら、動けてしまうのです。

「不要不急」「移動“自粛”」の概念は人それぞれ。「自分にとってこれは絶対に必要で、これがない人生はないも同然であり基本的人権が損なわれる」となれば、「要」で「急」なわけで、他人がどうこう言うことではありませんし、「月に10回お出かけしていたのを3回にする」というのも、「移動自粛」だと言われればそうでしょう。

しかし、「20時まで」というのは、一般企業で働いている人たちにとっては「ない」も同然。自宅でのリモートワークだからといって、勤務時間として設定されている間に好き勝手な行動はできませんし、気分転換にカフェやレンタルオフィスで仕事をするといっても、それは自腹。継続的にできる人は多くもありません。

また、出社して18時ごろまで働いていれば、会社近くのご飯屋さんについても19時のラストオーダーに滑り込めるかどうか、といった塩梅。ちょっと離れたところに住んでいれば、家の最寄り駅に辿り着いたころには「何もかもが閉まっている」わけです。これは本当につらい。

「子どもの学校が休みじゃなくなったから、家で騒ぐ子どもの対処や3度のご飯を作らなくてよくなったからラク。ホッとしている」という声が同世代の家族持ちから聞こえてくるものの、逆にそれが、独身者にとっては「窮屈を強いられている自分との格差」となり、さらなるストレスを呼んでいるようです。ひとり暮らしであればなおさら。

たとえば、「3密が生まれにくい」ということで、冬のこの寒い時期なのにキャンプなどのアウトドアアクティビティの人気が伸びているそうですが、「家族ならいいかもしれないけど、他人とキャンプ行って同じもの食べて感染したらシャレにならない」ということで、独り身さんたちは手をこまねくしかありません。いったい何して過ごせばいいのか、といえば、家でテレビかネット配信動画を見るか、ゲームをするか、くらいしかないのです。もちろん、人と会ったりご飯を食べたりしないぶん、独学で資格の勉強でもすればよいのですが……それもまた。

ーー「結局、うちらだけが取り残されている」「楽しいことなんてなんにもない」「婚期がこれ以上遅れたら……」−−その2では、今回の緊急事態宣言について、あずき総研が、働く30代女性に聞いたコメントを紹介します。その2に続きます。

女子会や仕事帰りの一杯が唯一の楽しみだったという独身OLは少なくない