プレミアリーグ第18節、レスター・シティvsチェルシーが19日にキング・パワー・スタジアムで行われ、ホームのレスターが2-0で勝利した。

リーグ戦5試合負けなしで3位に浮上したレスター(勝ち点35)は今節の勝利で暫定首位浮上が可能に。難敵をホームで迎え撃ったこの一戦では2-0で快勝したサウサンプトン戦と同じメンバーを起用した。

一方、フルアム相手に苦戦しながらも1-0で競り勝ってリーグ4戦ぶりの白星を手にした7位のチェルシー(勝ち点29)は、その試合から先発4人を変更。アスピリクエタ、ジョルジーニョ、ジルー、ツィエクに代えてリース・ジェームズ、ハヴァーツ、ハドソン=オドイ、エイブラハムを起用した。

互いに集中した入りを見せたが、ホームのレスターが個の力でいきなりゴールをこじ開ける。6分、右CKの場面でショートコーナーからオルブライトンがマイナスの折り返しを入れる。ボックス中央のバーンズのシュートは当たり損ねて後方に流れるが、このこぼれ球に反応したエンディディの抑えの利いた左足のシュートが左ポストの内側を叩いて逆のサイドネットに決まった。

エンディディの強烈な一撃で先手を奪ったレスターは前がかる相手を自陣に引き込みながらロングカウンターで2点目を狙う。16分にはボックス手前のマディソンが強烈な左足のミドルシュートを放つが、クロスバーを掠めて2点目とはならず。

前半20分を過ぎると、一進一退の攻防が続く。32分にはプリシッチのパスに抜け出したハドソン=オドイがボックス右に持ち込んでニアを狙ったシュートを放つが、これは枠の右に外れる。直後にはレスターのカウンターからボックス右に抜け出したヴァーディがGKと一対一も、浮き球のシュートはGKメンディの好守に阻まれる。

互いにゴールを匂わせる攻撃を見せる中、38分にはボックス付近で仕掛けたプリシッチがDFエバンスに足をかけられてPKが与えられる。だが、VARのレビューの結果、倒れた位置がエリア外だったとの判定で直接FKに変わる。とはいえ、好位置で得たFKを名手マウントが直接狙うが、これは枠を捉え切れない。

すると、直後の41分にはGKシュマイケルのロングフィードのこぼれを回収したオルブライトンの浮き球に2選手が裏抜けを狙うと、手前のヴァーディは潰されるも、後方に控えていたマディソンが冷静に右足のシュートを流し込んだ。

効率よい攻めが光ったレスターの2点リードで折り返した試合は後半もホームチームが主導権を握る。立ち上がりの50分にはボックス左でフリーのジャスティンがヘディングシュートを狙うが、これは枠の左に外れる。さらに、57分にはロングカウンターからオルブライトンの斜めのスルーパスに抜け出したティーレマンスがボックス左でGKと一対一になるが、ここはGKメンディの好守に遭う。

一方、後半に入っても流れを掴めないチェルシーは67分にハヴァーツ、ハドソン=オドイを下げてヴェルナーとツィエクを同時投入。だが、この選手交代も攻撃を活性化させるまでには至らず。

危なげなく試合を運ぶレスターは試合終盤にかけてマディソン、オルブライトン、ヴァーディと主力を下げてアジョセ・ペレス、リカルド・ペレイラ、イヘアナチョの投入で試合を締めにかかる。

その後、86分にはツィエクの正確なFKからゴール前のヴェルナーがゴールネットを揺らしたが、これはわずかにオフサイドラインを越えており、VARの介入後も判定は覆らず。

そして、試合はこのまま2-0でタイムアップを迎え、チェルシーに完勝を収めたレスターがリーグ3連勝。マンチェスター・ユナイテッドを1ポイント差で抜いて暫定首位に浮上した。