第2世代GT-Rに引けを取らないほど価格が高騰しそうなモデルも!

 ひと昔前までは普通に中古車として流通していたのに、気が付くと新車価格を超える価格となっていた……。そんな車種が最近チラホラ目につくようになってきた。

 その最たるものは日産スカイラインGT-Rではないだろうか。とくに第2世代GT-Rと呼ばれるR32〜R34型の価格上昇は恐ろしいほどで、いまでは1000万円どころか2000〜3000万円というプライスタグを掲げるものも存在しているのだ。

 そこで今回は、そう遠くない未来に新車価格を超える値段で取引されるようになるかもしれない現行車を独断と偏見でピックアップしてみた。ただし、万が一値上がりしなくても責任は負いかねるのでご了承いただきたい。

1)トヨタGRヤリス RC

 トヨタがラリーに参戦して勝利を勝ち取るために販売したホモロゲーションモデルであるGRヤリス。名前こそヤリスだが、ボディが3ドアになる点からはじまって、ベースとなった5ドアハッチバックのヤリスと共通の部品はほとんどないといわれるほど、まったくの別物に仕上がったモンスターマシンである。

 そんなGRヤリスは、どのモデルを購入してもプレミア価格になる可能性を秘めているが、なかでも注目したいのがモータースポーツのベース車として存在している「RC」だ。標準状態ではオーディオはおろかエアコンすら装備されない(メーカーオプションでエアコンの設定あり)硬派なグレードで、競技車両のベースになることがほとんどだろうから、あえてRCグレードをフルノーマルで維持していれば、思わぬ価値が生まれるかもしれない。

最後のモデルになりかねない車種も今後価値が出てきそうだ

2)三菱デリカD:5

 ”ミニバンの皮を被ったパジェロ“ともいわれるほど、高い走破性を兼ね備えたオールラウンダーミニバンであるデリカD:5。すでにパジェロが国内のラインアップから消えてしまったいま、古き良き三菱を思い起こさせてくれるモデルはデリカD:5だけといえるのかもしれない。

 そんなデリカD:5は、現在2.2リッターのクリーンディーゼルエンジンを搭載しており、過去に存在していたガソリンエンジン仕様は姿を消してディーゼル専売車となっている。このクリーンディーゼルエンジンは、マイナーチェンジ前のエクリプスクロスにも搭載されていたのだが、先日のマイナーチェンジでPHEVが追加されたタイミングで姿を消しており、気づけば三菱で唯一ディーゼルエンジンを搭載する乗用車ということになったのだ。

 前々から電動化に力を入れている三菱だけに、新型デリカが登場したとしてもディーゼルエンジンを搭載する可能性は低そうなので、最後のディーゼルエンジンモデルとして価値が出てくる可能性もありそうだ。

3)ホンダS660

 ホンダ初の普通乗用車であるS500の流れを汲むスポーツモデルであるS660。その名前からもわかるように660ccのエンジンを搭載した軽自動車であるが、エンジンをミッドシップに搭載したオープン2シーターという非常に豪華なモデルとなっているのはご存じのとおり。

 エンジンの型式こそ「S07A」と初代のN-BOXなどに搭載されたものと同一だが、新設計のターボチャージャーを搭載するなどかなりコストがかかっており、当然ながら専用設計のシャシーや足まわりもしかり。そんな小さなスーパーカーが200万円ちょっと(デビュー時は200万円を切っていたが)で買えるのは最後かもしれない。

 このまま後継車種も登場しなければ、ホンダ最後のマイクロMRスポーツカーとして海外からも引き合いがありそうだ。