生徒が記入した1日の予定や記録を、担任の先生がチェックする「連絡帳」。

小・中学生のころ、赤や青のペンで花まるマークや一言コメントを貰ったり、先生とちょっとしたやり取りを続けたりしていた人も、いるだろう。

たとえば、こんな風に(?)。


クオリティが高い(画像は、ほたる(@hota__ruru)さんから)

描かれているのは、見慣れたアニメや漫画、ゲームのキャラクター。この連絡帳の持ち主は、担任の先生と交互にイラストを描いていったようだ。

こちらは、ツイッターユーザーのほたる(@hota__ruru)さんが2021年1月14日に投稿した「絵しりとり」の写真。中学生だったころ、担任だった美術の先生と交わしたものだという。

さっそく、絵しりとりを見ていこう。黒いペンを使っているのは、ほたるさん(一部例外あり)。赤ペンは、担任だ。

左側の写真は、「ムスカ」→「カク」→「工藤新一」→「チムニー」→「ニコ(・ロビン)」→「コビー」と続いている。ジブリ作品や、ワンピース、コナンのキャラクターたちだ。

右は「リザード」→「ドンメル」→「ルチャブル」→「ルージュラ」→「ラティアス」→「スボミー」。こちらは、ポケモン「縛り」のよう。

とっても楽しそうな、やりとりだ。ツイッターのリプライ欄にも

「ちょっとまってクオリティ高すぎて激興奮した」
「こういう事があると学校が楽しくなりますね 遊び心って大事ですね!」
「すごいですね。当時は普通に楽しんでやってたと思いますが、今だととても大切な宝物ですね。素敵です」

などの反応が寄せられている。

「絵しりとり」が話題→思わぬ出会いが

「小さい頃からイラストを描くのが好きで、よくポスターや学級旗、などなどイラスト系に取り組んでいました。今は全く描かなくなったのですが、今回皆さんに見ていただいて久々に描こうかなと思えました」

1月18日、Jタウンネットの取材にこう答えたのは、投稿者のほたるさんだ。現在大学1年生だという彼女。中学生だった当時は、美術部の部長をつとめ、美術の成績は「3年間オールAの5だった」と記憶しているという。

話題になった「絵しりとり」の写真は、中学3年生の時のもの。1、2年生だったころも違う担任と、絵しりとりをしていたが、3年の担任の画力が高かったため、件の写真をツイッターに投稿したという。

そんな彼女は、どうして「絵しりとり」を始めようと思ったのだろうか。当時の話を聞いてみると、こう答えた。

「急にノリで始めました。前からこの欄(連絡帳)で2コマ漫画を書いて、2コマ目だけ吹き出しを真っ白にして、先生に
『セリフを書いてね!』
みたいなことをしたり、ただイラストを描いたりしていました。ですが美術教科の担任の先生ということもあり、絵しりとりしたい!と突発的に思って、始めた記憶があります」


「進撃の巨人」のリヴァイ(・アッカーマン)と「ワンピース」のイガラム。「ん」は、担任が見逃してくれたよう

彼女は、当時担任と交わしていた「絵しりとり」の思い出を、こう振り返る。

「毎日朝に提出し、帰る前に返されていたのですが、私の絵しりとりを見ようと友達が『今日はどうだった?!』と見に来ていたのを覚えています。また、他の友達で絵しりとりのようなやりとりをしている子もおり、その子と見せ合いっこしていました」


ポケモン縛り...?

中学校を卒業して、数年が経った彼女。当時のやりとりをツイッターに投稿したことが、当時の担任と連絡を取るきっかけになったという。

「久しぶりに先生と連絡を取るきっかけになりました。懐かしがっていました。また、当時同じクラスで絵のやり取りをしていた子とふたたびネット上で再会したり、先生が別の中学校に赴任されていた時の教え子さん(私より年上)と繋がることもできました。
ふと懐かしがってあげた画像が、あらゆる人を繋げてくださって、当時のことを思い出しました」

色んな思い出が詰まった「絵しりとり」。とっても、すてきだ。