湖池屋の「ポテトチップス のり塩」といえば、じゃがいもの旨みと日本人の味覚に合う「のり」の風味が最高にマッチし、1962年の発売から愛され続けている大ヒット商品。

スーパーやコンビニで見かけたらついつい手に取ってしまうし、一度開封したら食べきるまで止まらない美味しさですが、現在、とあるTwitterユーザーが「今湖池屋ののり塩が『旬』です」とツイートしたことで話題に。どうやら時期によってポテトチップスの製法が異なるそうなのですが、その真相を湖池屋に聞いてみました。

担当者によると、湖池屋のポテトチップスは発売以来、日本産じゃがいも100%にこだわり、原料となるじゃがいもは九州から北海道まで全国各地で栽培されているため、産地によって収穫時期が異なるとのこと。

「5月に九州での収穫がはじまり、8月からは北海道での収穫時期となります。北海道での収穫が終了すると、翌年5月の九州での収穫時期まで、それまでに収穫したじゃがいもを大切に保管しながら使用します」。

ちなみに、収穫時期を示すラインが北上していく様子は「じゃがいも前線」と表現されることもあるそうです。

「このような背景がありますので、ポテトチップスを製造する時期によって、じゃがいもの産地が異なります。製造時期によってじゃがいもの産地・状態が異なりますので、チップスの厚みや揚げ時間などを調整しながら、いつでもおいしい“のり塩”をお客様にお届けできるよう、製造しています」。

最適な薄さを維持するため、スライサーの刃は数時間毎に取り替えられているなど、基本的には季節によって味・見た目が大きく異なることのないように調整していると言いますが、じゃがいもは生ものであるため、チップスの食感や大きさに違いが出てしまうこともあるようです。そのため、「熱心なファンの方や味に敏感な方などは、季節による味の違いを感じられることもあるのだと思います」と説明しています。

つまり、新じゃがのタイミングなら、新じゃがを使ったポテトチップスが食べられるし、「今のタイミングですと、貯蔵しているじゃがいもを使ったポテトチップスになっているかと思います」とのこと。「旬」という意味では、新じゃがのポテトチップスが美味しく感じられる人も多いと思うので、そのあたりは好みによって分かれるかもしれませんね。

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