シングルスで世界ランキング1位になったアンディ・マレー(イギリス)と、ダブルスで同じ栄冠を手にしているジェイミー・マレー(イギリス)。彼らの母親でありかつてはコーチでもあったジュディさんが、インタビューで息子たちに関して残念に思っていることなどを語っている。英Guardian紙が報じた。

「あなたの人生で最も愛すべきものは?」という質問に「息子たち」と答えるなど、質問の端々で息子に言及するジュディさん。「最も失望したことは?」との問いには、「スコットランドのテニス界がジェイミーとアンディの成功から利益を得られなかったこと」と回答した。


ジュディさん自身もかつてテニスをプレーしており、スコットランドの選手としてジュニアとシニアで64ものタイトルを獲得。しかし、二人合わせて10回のグランドスラム優勝を誇る息子たちはどちらもスコットランドの生まれながら、スコットランドではなくイギリスを代表する選手として知られている。


ジュディさんは2011年から2016年にかけてイギリスのフェドカップ監督を務めているが、故郷スコットランドに寄せる思いは強いようで、「最近泣いたのはいつ?」と聞かれた際にはスコットランド出身の名優ショーン・コネリーが今年10月に亡くなった時だと明かしている。生まれ持った訛りを矯正しないなど、スコットランド人としての矜持が強いことで知られたコネリーはテニスファンであり、アンディ・マレーが2012年の「全米オープン」で決勝進出を決めた際にはその記者会見の場に駆けつけて彼を祝福した。


「ショーンはテニスが大好きで、アンディのファンだった。私も何度か彼に会ったわ」と、ジュディさんは同郷の亡きスターについて語っている。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2017年地元の大会でダブルス参戦したマレー兄弟
(Photo by Steve Welsh/Getty Images)