全国どこでも定額制で住み放題、多拠点コリビングサービスを展開する「ADDress」を運営するアドレスは、12月末までに目標としていた全国100拠点オープンを前倒し、11月時点で達成したと発表した。また、年末年始キャンペーンとして、月額5000円OFFで半年間利用できる入会特典を提供する。

 新型コロナウイルスの感染予防対策として企業のテレワークが推進されるなか、「脱・東京」「脱・都心オフィス」による“職住転換”を図る首都圏の20〜40代の会社員やフリーランスを中心に、ADDressで多拠点生活を始める会員が伸びているという。

 全国のADDress物件を点々としながら、その地域ごとの特性や特長のある家に滞在し、ニューノーマルなライフスタイルを実践する会員に対して、ADDressでは全国の空き家を活用したシェアハウス型物件の開拓とともに、空いている個室を「住まいの選択肢」として提供してくれる宿泊施設との連携にも積極的に取り組んでいる。

 ADDressと資本提携を結ぶJR東日本スタートアップとの拠点開発事業として、JR東日本グループ系列の宿泊施設「フォルクローロ」「ファミリーオ」の全拠点と提携し、11月時点ですべてオープンした。この提携により、首都圏会員の間でとくにニーズの高かった東北エリアの物件が拡充し、多拠点住まいの選択地域が一気に広がった。また、「Len」「toco.」「Nui.」そして「CITAN」といった人気ゲストハウスを生み出しているBackpackers' Japanとも提携し、Backpackers' Japanの運営する全拠点もADDressの家としてオープンする。

 ADDress拠点は、12月以降も続々とオープンする予定だが、なかでも注目は若者を中心としたまちづくりが活発で、「再生した観光地」としても知られる熱海3物件(静岡県熱海市)。これらを含めて、21年には全国300拠点の展開を計画している。

 このほか、全国100拠点を達成し、さらなる関係人口創出を目指すADDressは、21年もANAホールディングスとの航空券の定額制サービス実証実験第5弾を新年1月からスタートする。第5弾では、より気軽に地方へ多拠点生活をしやすくするために、ADDress会費に追加月額2万円の支払いで1往復(3か月連続利用)搭乗できるプランを新たに提供。お気に入りの地方へ毎月1回、飛行機を使った「お試し住まい」ができるお得なサービスとなっている。また、これまでは個人会員を対象としていたが、企業のテレワーク推進化の社会的な環境変化に応じて、法人会員も対象に含むことになった。

 さらに、年末年始キャンペーンとして、21年1月31日までの期間中にADDressに入会した会員を対象に、月額5000円OFFで半年間利用できる入会特典を付与する。