「コルセットをして、この1〜2週間が大事ということで、安静にしています。(略)一生懸命、早く治したいと思っています。骨は折れても心は折れていません!」

11月23日放送のラジオ番組『MISIAのオールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送)で自宅からリモート生出演し、元気な声を届けたMISIA(42)。彼女は15日に『news23』(TBS系)のインタビューで、乗馬シーンの収録中に落馬。翌16日、全治6週間の背骨にある胸椎棘突起部の骨折と診断されたのだ。

「事故の影響で、12月5日と6日のライブ、12日のイベント出演は中止に。同局の佐々木卓社長は25日の定例会見で『心からお詫び申し上げます』と謝罪。番組スタッフが馬に刺激を与えたゆえの過失だったと認めたのです」(全国紙記者)

リハビリ生活を余儀なくされた彼女だが、NHKは今も彼女の『紅白』出場を熱望しているという。

「彼女は今年も紅組の有力なトリ候補。初めてトリを務めた昨年は圧倒的な歌唱力で会場を盛り上げ、女性出場歌手のなかで唯一の視聴率40%超えを記録しました。今年デビュー40周年の松田聖子さんもトリの有力候補なのですが、NHK内では事故後も『実績のあるMISIAさんを2年連続トリで』といった声が日に日に高まっています」(NHK関係者)

今年の『紅白』のテーマは「日本中に歌でエールを送りたい」。

「MISIAさんは“夏の紅白”といわれる歌番組『ライブ・エール』でトリを務めました。今年のNHK福岡開局90周年テーマ曲『好いとっと』も歌っています。作詞は彼女で、作曲は朝ドラ『エール』の主題歌を手掛けたGReeeeN。今年のトリに最適なのです」(前出・NHK関係者)

昨今、大物歌手が出演を辞退することも多い『紅白』だが、自宅療養中のMISIAも強く出演を望んでいるという。

「長崎県大村市で生まれ、対馬や福岡で育った“九州っ子”を自任する彼女は“地元に恩返ししたい”一心で特に今年の『紅白』には気合を入れていました。ご実家の影響も大きいようです」(音楽関係者)

両親と兄は医師、姉も歯科医という医者一家に育ったMISIA。

「家族で対馬に渡ったのも『離島に最新の医療を届けたい』という父親の信念からでした。’00年から福岡市内でクリニック診療を始め、一家で献身的に在宅療養支援を行っています。長年にわたって地域医療に尽くしてきた両親の背中を見てきた彼女には、“私は歌で地元に貢献したい”という思いが誰よりも強いのでしょう」(地元の知人)

MISIAの所属事務所も『紅白』出場について、「今後の仕事については医師と相談しながら検討しています」と前向きに回答した。『紅白』の晴れ舞台で、地元にエールを送れることを願いたい――。

「女性自身」2020年12月15日号 掲載