ニューカッスルのような中堅クラブに求められているのは、少ないチャンスを得点へ繋げる力を持つストライカーだ。ビッグクラブほどシュートチャンスは多くないため、限られたチャンスを活かさなければならない。

その点において今夏ニューカッスルが獲得したFWカラム・ウィルソンは大正解だった。ボーンマスからやってきたウィルソンはここまでリーグ戦9試合で7得点と大爆発。ビッグクラブでプレイしてきた選手ではないが、ウィルソンはプレミアリーグでの経験も豊富な決定力の高いストライカーだ。

その特長はスタッツにも表れており、今季のウィルソンはここまで18本しかシュートを打っていない。18本のシュートで7得点を奪っているのは見事だ。地元紙『Chronicle Live』はニューカッスルにとってデンバ・バ以来のストライカーとまで大絶賛している。

デンバ・バといえばニューカッスルでブレイクした後にチェルシーへ引き抜かれたストライカーで、2011-12シーズンはニューカッスルの選手としてリーグ戦16得点、続く2012-13シーズンも13得点を奪っている。ウィルソンが同じく二桁得点を挙げられれば言うことなしだろう。

ウィルソンの7得点はここまでイングランド人FWの中ではエヴァートンFWドミニク・カルバート・ルーウィン(10得点)、レスター・シティFWジェイミー・バーディ(9得点)に次ぐ第3位の数字で、ウィルソンの活躍はイングランド代表にとっても大きい。

今季どこまで数字を伸ばせるか楽しみで、ニューカッスルはようやく理想のストライカーを見つけたようだ。