敵地での鹿島戦、0-4の完敗を喫した後、浦和の大槻毅監督は試合後の会見で「非常に残念な結果」と切り出し、次のように続けた。

「ゲームの入りのところの早い失点、後半の早い時間での失点も含めて、ゲームコントロールやゲームの中でのプレー強度、局面のバトルのところも含めて、残念な結果だったと思います。

 局面であれだけ上回れると、ゲーム自体が難しくなるし、そういったところを90分間、感じながら、試合が過ぎていったなというところがあります」

 11分に先制を許し、反撃を期した後半は、始まって5分後に失点。さらに64分、81分にもゴールを奪われる。終盤は相手を押し込む場面も増えたが、鹿島の集中力ある守備を最後まで崩せなかった。

 ビッグゲームで力を発揮するのが浦和というチーム。だがその点で今季は不安定さが見え隠れする。そういった趣旨のことを報道陣から問われると、指揮官は次のように応じた。

「スタジアムに来て、ピッチに立った時は、ひとりの男として戦わないといけないと僕も思っていますし、ただそこのところをしっかりと表現させてあげられなかったことは、僕自身が非常に残念に思っています」

 今季限りでの退任がすでに決まっている指揮官は、悔しさを滲ませながらそう語った。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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