LINE証券は26日、値動き率が高い5銘柄の値動きランキングを、LINE公式アカウントから通知する「ランキング通知」の提供を開始すると発表した。

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 「ランキング通知」は、ユーザーが直近1カ月間でLINE証券に訪れた頻度等に応じて、最大4回まで通知される。値上がりや値下がりといった値動き率が高い5銘柄の銘柄名、価格、騰落率の情報が通知されるという。

 「ランキング通知」で通知された銘柄をクリックすることで取引画面に繋がるため、そのまま取引することもできる。

 LINE証券では、これまでもLINE公式アカウントから決済速報を送信するなど、ユーザーの投資判断をサポートする情報提供を行ってきた。今回「ランキング通知」機能が追加されたことにより、ユーザーが個別で株に関する必要な情報収集をすることなく、実際の売買までをワンストップで行うことができるようになり、利便性が高まることが期待される。今後もユーザーの投資ニーズに対応したサービス拡充をはかる予定だという。

 LINE証券は、2019年8月に運用を開始。約1年後の2020年8月現在での総口座数は31万口座を突破。現在の取扱商品は、1株単位で株取引が可能な「いちかぶ(単元未満株)」、投資信託(つみたて投資も含む)、LINE FX、現物取引、信用取引。

 LINE証券は、証券口座開設も手軽である。公式ホームページによると、最短3分で申し込み完了。最短翌営業日には口座開設が完了するとしている。また入金方法も簡単で、LINE Payや登録している銀行口座からの振込など4種類がある。基本的には振込手数料は無料。

 スマートフォンのLINEアプリから口座開設を行うため、別途アプリケーションをダウンロードする必要がない点もシンプルでわかりやすい。証券口座開設に伴う審査完了の通知などもすべてLINE上で完結するため、自宅に簡易書留など受け取りが必要な書類が届くこともない。(ただし郵送通知の場合はハガキが届く)

 2020年10月現在での主要ソーシャルメディアのユーザー数では、2位のTwitterが4,500万人であるのに対して、約2倍の8,600万人のユーザー数を持ちLINEは1位である。

 このユーザー数から考えると、LINE証券の今後さらなるサービス拡充は、これまで投資活動に興味がなく、金融知識に自信がないユーザーでも気軽に投資をスタートできるきっかけに十分なり得ると推測される。

 年金や老後資金問題に注目が集まる中、投資の情報収集と同時に売買もできるツールを利用するのは、投資をはじめてスタートするための大きな1歩となるだろう。