オーストリアの「ファッキング(Fucking)村」が2021年1月1日よりその名前を「フッギング村」に変更することになりました。

Austrian village of ′Fucking′ decides to change its name | News | DW | 26.11.2020

https://www.dw.com/en/austrian-village-of-fucking-decides-to-change-its-name/a-55740967

「fuck」は英語で「性行為」を表し、公共の場では使う事をためらうFワードの1つですが、オーストリアとドイツの国境付近に位置する村では「ファッキング(Fucking)」という地名が約1000年間使われてきました。

「ファッキング村」という名前は英語ではなく、6世紀のフォッコ (Focko)という人物に由来するといわれており、英語のFuckingとは関係ないもの。しかし、 近年インターネットの普及によりその珍しい名前が全世界に広まると、観光客による下品な写真の撮影やイタズラ電話に悩まされるようになりました。さらに、村の入口付近にある大きく「Fucking」と書かれた道路標識は、度重なる盗難への対策としてコンクリート製の道路標識への変更を余儀なくされたこともあったそうです。1996年と2004年には盗難を受けて改名が提案されましたが、住民投票により否決されたため、実際に改名が行われることはありませんでした。



しかし、多発する被害にに耐えられなくなったファッキング村の議会は、ついに2021年1月1日よりファッキング村の名前を「フッギング(Fugging )」に変更する決定を下しました。



この決定には多数の住民が賛成している一方で「ファッキング村は愉快な名前のおかげで知名度を上げていた。この名前を変更するなんてジョークの分からない人のすることだ」という意見もあります。

なお、近隣の「オーバーファッキング(Oberfucking)村」や「ウンターファッキング(Unterfucking)村」は今のところ名前を変更する予定はないとのことです。