9月に公開されたクリストファー・ノーラン監督作『TENET テネット』のブルーレイ&DVDが来年1月8日に発売、12月16日からダウンロード先行販売される。今回、新たに日本語吹き替え版の収録が決定し、声優の田村真、櫻井孝宏らの参加も明らかになった。

 『TENET テネット』は、時間のルールから脱出した“名もなき男”(ジョン・デヴィッド・ワシントン)が、未来を変えるという謎のキーワード「TENET(テネット)」を手掛かりに、第3次世界大戦の開戦を阻止すべく奮闘するスパイアクション。一度観ただけではわからない“時間の逆行”トリックや、クセになる世界観が反響を呼び、コロナ禍の公開でも全世界興行収入3億5,630万ドル(約374億円)の大ヒットを記録した。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル105円計算)

 劇場公開時は字幕版のみの上映となった本作だが、パッケージ版及びデジタル版には日本語吹き替え版が初収録されることに。主人公・名もなき男役には『ブラックパンサー』などでチャドウイック・ボーズマンさんの吹き替えを担当する田村真が抜てきされたほか、相棒・ニール(ロバート・パティンソン)役は、人気ゲーム「ファイナルファンタジーVII」のクラウド役やアニメ「鬼滅の刃」の冨岡義勇役で知られる櫻井孝宏が担当。その他、ヒロイン・キャット(エリザベス・デビッキ)の声を清水はる香、謎の武器商人セイター(ケネス・ブラナー)の声を内田直哉が務める。

 吹き替え版に参加する田村は、「劇場では残念ながら、日本語吹き替え版が上映されなかったので、ようやく世に出るかという喜びでいっぱいです」と歓喜のコメント。「吹き替え版は原音を忠実に再現することを目指しました。声優たちの技術を集めて作りあげたものなので、ぜひそこに注目して、吹き替え版も字幕版も交互に観ていただきたいですね」とアピールした。

 ニール役の櫻井も「字幕版をご覧になられた方も、ぜひ吹き替え版を観ていただきたいなと思います。この作品は2回目の鑑賞が1回目となるような作品です。1回観ただけでは分からない部分もありますし、エンディングを見てスタートラインに立てるようなところがあるので、ぜひ皆さんのライブラリーにも加えていただき、繰り返し映画を楽しんでほしいです」とリピート鑑賞を呼びかけている。

 ブルーレイ&DVDにはその他、約84分に及ぶ映像特典が入ったボーナス・ディスクが収録される。ノーラン監督のインタビューをはじめ、壮大なセットデザイン、複雑なアクションに迫る「メイキング・オブ・テネット」(75分)や予告編集(9分)といった豪華な収録内容となっている。(編集部・倉本拓弥)

『TENET テネット』ブルーレイ&DVDセット(税込4,980円)は2021年1月8日発売、4K ULTRA HD&ブルーレイセット【初回仕様】(税込8,980円)も同時発売、ダウンロード先行販売は12月16日開始