3月から中断していた今年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)がカタールのドーハで集中開催されている。11月25日、J1のヴィッセル神戸は、ハリファ国際競技場で広州恒大と対戦し、3-1で勝利。いち早くグループステージ突破を決めた。

 3つのゴールのうち、2点に関与したのが元スペイン代表のアンドレス・イニエスタだ。44分に古橋享梧のゴールをアシストすると、2−1で迎えた82分にはチームの勝利を決定づける3点目を自ら蹴り込み、勝利の立役者となった。

 ACLを主催するアジア・サッカー連盟(AFC)は、この白星を「燦然と輝く神戸が、広州恒大を破る」と称えた。

「国内リーグで苦戦を強いられている神戸だが、ACLではその輝きを見せつけた。ファビオ・カンナバーロが率いる広州は、序盤では攻撃面で神戸に脅威を与えていた。しかし、時間が経つにつれてチームはみるみる調子を上げていき、44分に古橋のゴールでそれは報われた」
 
 そして、イニエスタの活躍ぶりを次のように激賞している。

「ドーハという舞台では初の試合だった神戸で、元スペイン代表は存在感を放った。古橋のゴールの際は、自らドリブルで運び、絶好のラストパスを供給。古橋は正面からシュートを打つことができた。後半、やや押し込まれていた時も日本のチームは強く、3点目のゴールは自ら突き刺し、チームに勝利をもたらしてみせた」

 試合後に、AFCの公式SNSで行なわれたファン投票によるマン・オブ・ザ・マッチにも輝き、国内のファンからは「イニ様一択」「世界のイニエスタ様ですよね」「今日は絶対にイニエスタ」といった声が集まっている。

 神戸はこの勝利でグループステージ突破を決めた。このイニエスタが、決勝トーナメントでどんな違いを見せつけるのか。注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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