生涯独身でいるのは、孤独で寂しい人生……なんていう時代は終わりました。人によっては独身でいることが幸せなこともあります。
独身のほうが幸せでいられる人は、よく「自由が好きだから」「1人でも生きていける生活力があるから」といった理由が挙げられますが、それだけではありません。その人の持っている思考や性質も関係しています。それは何でしょうか。

独身で幸せを感じられる人の特徴は?

独身でも幸せな人の思考と性質1:世間体を気にしない

独身者の多くが「辛い」と感じることは、“世間の目”だと言っても過言ではありません。例えば、アラフォーで独身のAさんは、街で同級生とバッタリ再会しました。近況を聞くと、友達は結婚していて、子供もいて、仕事と家庭を両立しているとのこと。
逆に、Aさんが「独身だ」と話すと、彼女からちょっと可愛そうな目で見られてしまったそうです。

これは、独身者のあるあるですよね。確かに「結婚していない」と言うと、「可哀想に……」という見方をする人は少なからずいます。Aさんのような再会のパターンでは、自分も「結婚して、子供がいて、幸せな家庭を築いている」と言えたほうが、精神的に楽なこともあるものです。

でも、「相手にどう思われようが、自分は幸せなのだから関係ない」と思えるようになることは大切です。
もし“幸せの本質”が見えている人であれば、独身の人に対して、「そういう生き方もあるよね」と肯定的に見ることができるもの。だから、可愛そうな目で見られた時は、“結婚していない自分”を責めるのではなく、「彼女は、“そういう狭い価値観の人”なんだ」と思えばいいのです。

そもそも「相手を可哀想がる」というのは、とても失礼なことです。どこか上から目線ですしね。
仮に、独身者のほうが既婚者に対して、「わぁ、可哀想に。自由がない状態で大変そう」なんて言ったら、相手はどう思うでしょうか(※そんな人はめったにいませんが)。たとえ自分が幸せでも、そんな風に思われてしまうと、「失礼だな」と思うものです。それと同じことをしているんですよね。

ただ、そんなときでも「私は私で幸せなのだから、問題ない」と思える人は、大人です。つまり、結婚していようが、独身でいようが、“「人からどう見られるか」を気にするよりも「自分が納得できているのか」を重視できる人”が、幸せでいられるのです。そうしたら、世間体にも振り回されにくくなるものでしょう。

独身でも幸せな人の思考と性質2:自分が“独身向き”であることを理解している

“結婚したいのにできない状況”というのは、幸せではないもの。だから、独身でも幸せな人の多くは、どちらかというと、「自分は“独身向き”のタイプなんだ」という自覚がある人が多いものです。

例えばアラサーのBさんは、人と一緒にいると気を遣ってしまうタイプ。同棲の経験もありますが、誰かと一緒に住むと、自分のペースで生きられないことに不自由さを感じたのだとか。
今後、結婚するかどうかはまだ分からないけど、自分は独身向きの性格であることは自覚しているので、今は独身生活を満喫しているそうです。

世の中には、Bさんのように「1人でいるのが快適な人」もいれば、逆に「1人でいると寂しくて仕方がない人」もいます。どっちがいい、悪いではなく、ある意味、“人それぞれの性質”と言ってもいいかもしれません。
「1人でいると寂しくて仕方がない人」は、“人の中にいないと、自分を保てない人”も多いもの。そういう人は、自分だけでは自分の存在を確かめられないところがあるんですよね。
逆に、「1人でいるのが快適な人」のなかには、“誰かと一緒にいると、自分を保てない人”もいます。そういう人は一緒にいる相手のことを気づかい、疲れてしまうから1人のほうが楽だと感じてしまうのです。

もし自分が「1人でいるのが快適な人」だという自覚があるのであれば、独身でいるほうが幸せなこともあるもの。でも、現実的には、「一般的に、適齢期になったら、結婚するものだから」と思って、独身でいる自分を責めてしまう人は少なくありません。
結婚する自由、子供を作る自由は、人それぞれに与えられています。さらに、自分に向いていないことをすると幸せになれないこともあります。
だから、“自分のことをよく理解していて、世間一般の価値観に惑わされない独身者”でいたほうが、コンプレックスを抱くことなく、幸せでいられるのです。

この他にも、「独身で幸せな人の思考と性質」はあります。〜その2〜に続きます。