レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督が物議を醸しているFWカリム・ベンゼマとFWビニシウス・ジュニオールの関係について口を開いた。31日のラ・リーガ第8節ウエスカ戦に向けた前日会見でのコメントをクラブ公式サイトが伝えている。

 問題となっているのは、27日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)のグループB第2節ボルシアMG戦(△2-2)のハーフタイム中での出来事だ。フランス『RMCスポーツ』が28日に公開した映像によると、ベンゼマは同じフランス人のDFフェルラン・メンディに対し、独りよがりなプレーの多いビニシウスにパスを出さないよう指示したとみられる。実際に後半が始まると、メンディからビニシウスへのパスは減少。スペイン『オプタ・ホセ』によれば、ベンゼマからビニシウスへのパスはゼロ(前半は3本)だったという。

 2人の不仲が報じられる中、ジダン監督はすでに両者が和解し、わだかまりがないことを明かしている。

「そのことはもう明らかになっているし、大事なのは選手同士が話し合うことだ。何の問題もない。それらのことは常にピッチで話されているし、最終的にそこにとどまっている。我々は自分たちのエネルギーを他のことで必要としている。その手のことが起こるのは、我々が生きていることを意味するので良いことだよ。彼らは話をしたし全てが完璧だ。何の問題もない。皆がとても良く練習に取り組んでいる。重要なのはそのエネルギーが明日の試合で生かされることだ」

「そういったことはピッチでいつも起こっているし、熱くなった選手が他のチームメイトに言っていることなので、ベンゼマのイメージが傷つけれた可能性があるとは思わない。また、そのことを私にも言っていた。私は問題を隠すために言っているのではないが、それは常に起こっていることだし、普通のことだよ。重要なのは選手同士が話し合うことであり、次の日に皆がうまくやることだ。私は人々やメディアがそのようなことが好きなのを知っているが、私はそれが頻繁に起こることだと言うことができる」

 また、同試合で精彩を欠いていた20歳のビニシウスに対し、「彼は若く、レアル・マドリーの現在と未来を担う選手だと思う。仕事に励んでいるし、いい調子だと思っている。彼は学び、改善することを望んでいる青年だ。そしてそれは監督とチームにとっていいことだよ」と、重要な選手であることに変わりはないと強調した。