10月31日はハロウィン。コロナ禍にある2020年は例年通りとまではいかないまでも、街はカボチャやオバケの装飾で賑わっている。友人同士での仮装を楽しむ若者も多いようだ。
そんなハロウィンに関連した、ケーズデンキ鳥取本店(鳥取市)のポスターが話題になっている。ツイッターにその写真が投稿されると、ちょっとした大喜利状態となったのだが......いったいなぜ?
実際のポスターがこちらである。
あのことば...?(画像はせのゆうや@senoyuyaさん提供、編集部で一部トリミング編集)
「ハロウィーンだからプチイベントをやるよ!!」という告知ポスターである。
そこにはイベント実施日の日付と、
「おみせのひとをこわがらせるようなあのことばをいおう!!」
と書かれている。
ハロウィンに言うことといえば、定番の「トリックオアトリート」などが思い浮かぶ。だが、「お店の人を怖がらせるあの言葉」......。そう書かれると何だか想像が膨らんでしまう。
ツイッターユーザーのせのゆうや(@senoyuya)さんは2020年10月24日、この画像に
「労働基準法...?とか??」
とコメントを添えて投稿。するとツイッターには、
「サブロク協定とか?」
「金を出せ!とか?」
「休 日 出 勤とかですかね」
「ちょっと店長呼んでくれる?」
「これamazonのほうが安いみたいですけど...」
と、お店の人を怖がらせようとするコメントが相次いで寄せられた。
この写真をツイートしたせのゆうやさんに話を聞いたところ、このポスターを撮影したのは24日の13時ごろ。
「トリックオアトリートかと思いきや、よく読むと意味深に感じて、労働基準法かな??と思い、何気なく絵日記感覚でツイートしました」
と投稿の経緯を話す。
いったいどうして、こんな「意味深」なポスターができたのか。Jタウンネットは29日、ケーズデンキ鳥取本店を取材した。
「あのことば」の真相を聞くと...
取材に応じたのは、ハロウィンイベントを企画し、ポスターも制作したというケーズデンキ鳥取本店スタッフの青木茂成さん。
「ハロウィンだし週末に子どもたちにおやつでも配ろうかなってことで始めました」
と企画の経緯を説明する。
実施日には、お菓子を入れたカボチャの入れ物を持った青木さんが売り場を巡回し、保護者の許可の元で子どもたちに声をかけてお菓子を配っているという。
それではなぜ、「おみせのひとをこわがらせるあのことば」という表現を使ったのか。それについて青木さんは
「普通にトリックオアトリートって書いても面白みがないかなと思いました。
それから、他のお店でトリックオアトリートが言えなくて泣いちゃったお子さんがいたという話を聞いていたので、何でもいいからアバウトにしようかなということで、こういう書き方をしました」
と話す。
青木さんによれば「あのことば」に正解はないが、やはりお決まりのトリックオアトリートかその日本語バージョンとして、「お菓子くれなきゃイタズラするぞ」という子どもが多いそうだ。
今回、ポスターがツイッターで話題となったことに対し、青木さんは
「投稿された翌々日に、知り合いの方がRTしているのを見て初めて知り、とてもびっくりしました。私としては、怖がらせる言葉といえば、『がおー!』とかそういうのをイメージしていたので......。
でも、なかなかこういうお店独自の話題というのは提供できないので、ツイッターで注目してもらえて、とても嬉しく思っています」
としていた。