ジョゼ・モウリーニョは、自軍にカミナリを落とした。

 現地時間10月29日、トッテナム・ホットスパーはヨーロッパリーグのグループステージ第2節(J組)でアントワープに敵地で0-1と敗れた。

 ターンオーバーを採用しながら、ハーフタイムに4選手を交代する大胆な交代策を講じたモウリーニョは、試合後に英衛星放送『Sky Sports』で、「11人全員の交代を考えた。今後の選択は非常に簡単になりそうだ」と述べ、一部選手に“落第”のらく印を押した。

 さらにモウリーニョはその後、自身のインスタグラムにチームのバスの中で座る自分の写真を投稿し、「悪いパフォーマンスは悪い結果に値する。このバスの全員が、私と同じように怒っていることを願うよ。明日は午前11時から練習だ」と、チームに喝を入れた。

 だが、公にチームを批判したやり方に反発する識者もいる。元イングランド代表DFで、アーセナルのレジェンドであるマーティン・キーオンは、モウリーニョの振る舞いに不快感を口にした。
 

 英『talkSPORT』によると、キーオンは『BT Sport』で「ああやってモウリーニョが公にするのは好きじゃない。ドレッシングルームにとどめろ」と苦言を呈している。

「(インスタグラムを通じて)コミュニケーションするのか? 言うことがあるなら面と向かって言え。投稿するのではなく、だ。内部にとどめろ。ちょっと子どもじみている。選手は口を閉ざさなければならず、彼は好きなことを公に言える。私ならドレッシングルームにとどめる。これは健全なのか」

 インスタグラムでの投稿は、選手たちを鼓舞に繋がるのか、それとも悪影響を及ぼし、キーオンが主張したように、公にすべきではなかったと批判を呼ぶことになるのか。すべてはトッテナムとモウリーニョの今後の出来次第となりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部