草なぎ剛が主演を務める映画『ミッドナイトスワン』が12月31日より台湾で公開されることが明らかになった。タイトルは原題を直訳した『午夜天鵝』となる。

 本作は、日本国内では9月25日に全国公開され、4週目となる10月22日に興収5億円を突破(数字は配給調べ)するなど、ヒットを続けている。今回、10月31日より台湾の首都・台北でLGBTQの一大イベント「台湾LGBTプライド」(臺灣同志遊行)が開催されることにあわせて、大晦日より台湾で上映(配給・天馬行空電影)されることが発表された。各国のLGBTQの関連イベントが中止となるなか、新型コロナウイルスの感染対策における成功例として注目を浴びる台湾では「台湾LGBTプライド」の実施を決定しており、熱い視線を集めている。

 台湾での公開決定に際して、草なぎは「12月31日からは台湾でも公開されるとうかがい、大変うれしくさらに多くの方々に作品が届けられることを心から幸せに思っています。多くの方々に凪沙や一果たちの姿を通して感じていただけることがきっとたくさんあると思います。皆さんから感想がいただけたらとてもうれしいです」と喜び。内田英治監督も「このような情勢のなかで、海外での公開が決まることに大変感謝いたします。また、台湾での公開がきっかけとなり、その他の国へと波及することを期待しております。ゆっくりと大きく羽を広げて海を渡るスワンをまだしばらく見守ってやってください。ありがとうございます」とコメントを寄せている。

 『ミッドナイトスワン』は、新宿のニューハーフショークラブのステージに立つトランスジェンダーの凪沙と、育児放棄された少女の一果が心を通わせていく様子を描く物語。草なぎとともに田中俊介、水川あさみ、服部樹咲、佐藤江梨子などがキャストとして名を連ねている。(編集部・大内啓輔)