10月27日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージ第2節で、レアル・マドリーはボルシアMGと敵地で対戦。マルキュス・テュラムの2ゴールで2点を先行されながらも、終了間際にカリム・ベンゼマとカセミーロの連続得点で追いつき、何とか勝点1をモノにした。

 話題となっているのは、0−1で折り返したハーフタイムでのやり取りだ。スペイン紙『Marca』などが報じたところによれば、試合を中継していたフランスの放送局『Telefoot』のカメラに、ベンゼマが同胞の左SBフェルラン・メンディに次のように語ったところが収められていたという。

「アイツはやりたいようになっている。アイツとはプレーするな(ボールを渡すな)。俺たちと対戦しているようなものだ」

 フランス人ストライカーは、誰の事か名前は出していないものの、『Marca』紙などの現地メディアはメンディと同サイドの左ウイングでプレーしていたヴィニシウス・ジュニオールだと断定。後半、この20歳のブラジル代表FWに対し、メンディは3度しかパスを出さなかったと報じている。

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 結局、ヴィニシウスは70分に故障明けのエデン・アザールと交代。前述したように、チームが2点差を追いついたのは、その後だった。

 一度ドリブルに入ると、そのままシュートまで持ち込むことが多いヴィニシウスだけに(そのフィニッシュの精度にも問題があるのだが)、ゴール前で待ち受けるベンゼマにとっては、フラストレーションが溜まるケースが多かったのかもしれない。

 とはいえ、同僚に「ボールを渡すな」と指示するいじめのようなやり方は、穏やかではない。エースの発言に対し、同胞のジネディーヌ・ジダン監督はどう収拾をつけるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部