TwitterなどのSNS上で、退勤時にTM NETWORKのGet Wildを流す「Get Wild退勤」が日本で話題となりましたが、海外の10代の若者の間では宿題の期限間近になってマリオカートのBGMを流して追い込みをかける「マリカー宿題」が流行していると、ゲームメディアのPolygonが報じています。

Mario Kart music now popular with teens doing last-minute homework - Polygon

https://www.polygon.com/2020/10/26/21534379/mario-kart-music-homework-studying-nintendo-spotify-super-star-coconut-mall-switch-teens-college

集中するために勉強時に音楽を流す人も多いかと思いますが、「マリオカートのBGMを流しながら宿題する」ということを提案したのがTikTokユーザーのdaniellev98さん。同氏は「深夜に5ページの簡単な宿題をやり忘れていることに気づいたので、マリオカートの音楽を流しながらやってみたら……たった1時間で終わりました!」「私のストレスレベルが上昇しましたが、単語の入力数も増加しました」と説明しています。なお、daniellev98さんの以下の投稿には100万件以上のいいねが寄せられています。

@daniellev98 my stress levels went ???? but so did my word count ##fyp ##school ##foryoupage ##viral ##foryou ##mariokart ♬ original sound - Danielle


daniellev98さんが流したのは、マリオカートでスーパースターをゲットした際に流れる以下のBGM。テンポの速い曲であるため、Polygonは「複数ページのエッセイを書いているようなストレスの多い状況に非常に適しています」と記しています。

【15分耐久】マリオカート8/8DX/ツアー スーパースターBGM - YouTube

daniellev98さんの投稿には、「私も全く同じことをやっています!」や「めっちゃいい方法!」といった賛同するコメントが寄せられています。

また、音楽配信サービスの売上・リクエスト数などを追跡する音楽チャートサービスのchart dataによると、「『マリオカートWii』のココナッツモールのテーマが、アメリカのSpotifyのバイラルチャートの15位にランクインしました。新規エントリー曲としてはトップに君臨しています」と、マリオカートのBGMがSpotify上で人気が高まっていることを明かしています。なお、YouTubeやSpotify上にアップロードされているマリオカートのBGMは任天堂公式のものではないものの、Polygonは「大きな需要がある」と記しています。



SNS上では多くのユーザーがこの「マリカー宿題」にチャレンジしており、あるユーザーは「私は学校の宿題をしている間、マリオカートの音楽を流しているんだけど、アデラルを使っているように感じるんです。私はとても集中しているのに、正気じゃないかのようです」と語り、効果は抜群であるものの、異常な集中状態になるとコメントしています。



別のユーザーは、「マリオカートの音楽を聴いて仕事をすることは、とても効果的です。私は2時間続けて仕事をしていますが、30分は魔法のような効果を感じられました」と語り、一定の時間は魔法のような効果が得られると述べました。



さらに別のユーザーは、「1000単語のエッセイを、30分で600単語埋めることができました。マリカー宿題は本当にうまくいきます!」とツイートしています。



Polygonは「ほとんどのツイートが1つのことに同意しているようです。その事実というのは、『マリオカートの音楽は、単語を素早く打ち込むことに役立つ』ということです」と述べ、単純な打ち込み作業にマリオカートのBGMが向いていると記しました。

なお、daniellev98さんがTikTokにムービーを投稿する以前からマリオカートの音楽を使用して宿題や仕事をこなしてきたという人もいるそうです。