「ヤダぁ! ウソでしょう!」

東京都内にある寺院から聞こえてきたのは、タレント・森泉(38)の楽しげで大きな笑い声だった。

この寺院の住職と森が結婚したのは’18年3月。その後、女児にも恵まれた。彼女はインタビューで結婚のきっかけを語っている。

《初めてのペットの死で、困っていたときに相談に乗ってもらい、お葬式もしてくれたんです》(『anan』’18年9月5日号)

それをきっかけにして、森はペット霊園も営む由緒ある寺院に、30匹というペットとともに嫁ぐことになったのだ。

森といえば、10月17日に所属事務所オスカープロモーションを退所したことを発表して話題を集めたことも記憶に新しい。

その翌日の18日は彼女の38歳の誕生日。当日は本堂の隣に建て増しされた自宅の屋上でバーベキューを行ったようだ。境内には森の家族や来客たちの歓談の声が響くとともに、肉や野菜が焼ける香ばしい匂いが漂い、宴は日が落ちるまで続いていた。

誕生日と再出発を祝うひとときだったが、実は一部で大ヒンシュクを買っていたのだ。寺院の近所に住む主婦は本誌にこう語った。

「一般的にお寺といえば静かなイメージですが、このお寺からは飼っている豚やオウムの鳴き声も響いてきますからね……。ご住職は古い車(※クラシックカー)が好きらしく、すごい音を立てて運転しているので、驚くこともあります。それに、そもそもお寺でお肉とか焼いていいものなのでしょうか?」

結婚前の’17年、森は女性週刊誌に“異臭騒動”を報じられている。

「当時、森さんは東京都内の一軒家で生活していたのですが、多数のペットの臭いで、近所から苦情が出ている、という内容でした」(芸能関係者)

昔からご近所とはソリがあわないということなのだろうか。

森泉の新しい所属事務所の担当者は18日の誕生会について次のように語った。

「本人に確認したところ、『(午後のその時間帯は)ウーバーイーツでベーグルサンドを頼んで食べた』と、言っています」

すると本誌記者や近所の主婦たちが嗅いだ、あの香ばしい匂いは何だったのだろうか?

さらにもう一つ残った謎は、“一般的にお寺でバーベキューはOKなのか?”ということだ。僧侶でジャーナリストの鵜飼秀徳さんに聞いたところ――。

「仏教者は生き物を殺してはいけないという非常に大事な戒めがあります。しかし、今回のケースは自分で殺生したわけではないですよね。また明治以降は法律で、お坊さんも肉を食べてもよいと決められています。

だから結論としては、お寺でバーベキューをしても問題ないわけです。ただいっぽうで、お坊さんとして守るべき節度はあると思います。周囲への配慮を忘れないことで、『お寺さんって何なの?』といった顰蹙を買わないように心がけるということですね。せっかくお寺のお嫁さんになったのですから、森泉さんには仏教界のよい印象を広めていってもらいたいと思います」

確かに芸能界での再出発を機に、“仏教界のイメージアップ”を目指すという道もあるかも……。

「女性自身」2020年11月10日号 掲載