菊池涼子(仮名・30歳)

 交際するにあたり、心が通い合っているというのはとても大事なこと。でも、カラダの面も同じように大事です。それを痛感させられたのが、以前3か月だけ付き合っていた彼氏です。

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 彼は、出会ってすぐに猛烈にアプローチをしてきました。女性に慣れている人だと、私はかなり警戒していました。ところが、2人で会っても、まったく手を出してはきませんでした。それどころか、手も繋いできません。そしてある時、「絶対大事にする」と告白をされ、この人なら信用できると思い、OKしました。

 それから何度目かのデートの後、彼の家に行きました。そこでもまだキスどころか手も繋いでいない状態。なので、いよいよか……と少し緊張していました。夜になり、「ベッドに行こう」と言われ、緊張はMAX。服を脱ぎ、2人でベッドに横たわりました。彼が「キレイだね」と呟き、ふっとカラダに息を吹きかけてきたんですね。それでも触れてはこないんです。ただ、私のカラダをジッと見ていました。私は、きっと焦らしているんだ…と思いました。実際、私も高ぶってはきていました。

 そこで彼が、自分の性器を触り始めました。次第に息遣いが荒くなり、呻き声を上げるように。私は、いつカラダに触れてくるのかと、待っていたんです。すると、彼が「イクッ…」とボソッと呟いたんです。なんと、そのまま絶頂に達してしまいました。呆気に取られましたが、今回だけなんだろうと思っていたんです。ところが、毎回それ…。

 異常に潔癖なのかなんなのか、結局別れるまで、私のカラダには指一本触れてきませんでした。逆に怖かったですね。「大事にする」という言葉で、性癖を押し付けられたような気がしてなりませんでした。

写真・Jlhopgood