【AFP=時事】米西部ワシントン州で発見された巨大なオオスズメバチの巣が24日、当局職員らによって無事駆除された。オオスズメバチは別名「殺人バチ」とも呼ばれ、米国で巣が発見されたのは初とみられている。

 ワシントン州農務局(WSDA)によると、巣は22日に対カナダ国境に近いブレイン(Blaine)の私有地で見つかった。

 同局は、捕まえた体長5センチほどのオオスズメバチにデンタルフロスを使って小型無線機を取り付け、数週間かけて巣を探していた。

 職員らは24日の夜明け前、頭からつま先までを覆う防護服を身に着け、枯れ木の中に作られた巣からハチを吸引し、駆除した。

 オオスズメバチは2019年12月に米国内で初めて見つかり、今年7月にはブレインがあるワットコム(Whatcom)郡でも1匹が捕獲され、当局が巣の発見に全力を挙げていた。また、国境を挟んだカナダのブリティッシュコロンビア(British Columbia)州の2か所でも発見され、その後も同地域内で多くの個体が捕獲された。

 オオスズメバチは在来種ではなく、米国内に入った経緯は明らかになっていない。専門家らは、今後数年以内に駆除しない限り北米中に生息範囲を広げ、永久にとどまることになると指摘している。

 オオスズメバチは東アジアや日本に生息し、通常は人を襲わないが、ミツバチのコロニーを滅ぼすことで知られる。ミツバチの頭を食いちぎって殺すほか、何日間かにわたって巣を乗っ取り、さなぎや幼虫を餌として食べる。

 日本ではオオスズメバチを捕獲し食用にすることもあるが、毎年30〜50人が刺されて死亡している。

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