1点ビハインドの8回、3つの四球でできた満塁のチャンスで満塁男・中村が一振りで逆転弾

■ソフトバンク - 西武(24日・PayPayドーム)

 西武が執念の采配で試合をひっくり返した。24日、敵地PayPayドームでのソフトバンク戦。1点ビハインドの8回に主砲・山川に代打・岡田を送るなど辻発彦監督の執念の采配に打線が応えて逆転に成功した。

 2位ロッテに3ゲーム差に迫り、逆転でのクライマックスシリーズ出場も見えてきた西武。8回先頭の栗山、続く外崎がモイネロから連続四球を選ぶと、辻監督は山川に替えて代打・岡田を起用。ピンチバンターの岡田がきっちり送りバントを決めてチャンスを二、三塁に拡大した。

 さらに続くスパンジェンバーグの代打・木村も四球を選んで満塁に。ここで打席には中村が立った。制球の定まらないモイネロに替えて、ソフトバンクベンチは岩嵜をマウンドへ。2ボール1ストライクからの4球目、中村が捉えた打球は左翼スタンド中段へと消えるグランドスラム。中村の通算21本目の満塁本塁打で西武が試合をひっくり返した。中村は「打ったのは真っすぐです! 打てて良かったです!!!」とコメントした。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)