[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2020年10月12日放送の「なぞの細道」のコーナーで、石川県特有の「押し寿司」文化について調べていました。

まずは、こちらの押し寿司をご覧ください。白い酢飯の上に、青い何かが乗っています。何のことだか見当もつかない、そんな人も多いのではないでしょうか。


謎の青い物体が...(画像は農林水産省サイトより)

これは「紺のり」という食べ物。海藻を青く染めたものです。実は、この紺のりを押し寿司に乗せるのは、どうやら石川県だけらしいのです。

秋祭りやお祝い行事に使われる

石川県では、秋祭りなどに食べる押し寿司しの上に「紺のり」を乗せます。

県内のスーパーのお寿司関連の売り場にもちゃんと紺のりが置かれています。やはり秋によく売れるそうです。

作られる押し寿司は、家庭ごとに具材や味付けはさまざまで、各家庭ごとに味があるのです。

番組が北陸学院大学で食物栄養を教えている教授に話を聞くと、やはり紺のりは石川だけの食文化で、強い色素を使って華やかに見せるために使われているそうです。

トッピングに桜エビの赤と紺のりの青があるだけでとてもきれいに見せます。

また、紺のりは獅子頭の毛や獅子舞の蚊帳の色を模したという説もあります。

華やかなハレの日を祝う色どりの良いごちそうなのですね。

(ライター:りえ160)