クルマのナンバープレートで、「・・・8」や「8888」など、「8」を使った数字の組み合わせのものが多く見られます。以前は抽選で交付枚数を絞っていたものもある「8」絡みの希望ナンバー、なぜ人気なのでしょうか。

ゾロ目の全てが抽選対象の「8」

 自動車のナンバープレートに使われる大きな4桁の数字(一連指定番号)を、ユーザーが任意に選べる希望ナンバー制度。そのなかでもとりわけ人気といえるのが、「・・・8」や「8888」など、「8」に絡んだ数字の組み合わせです。

 希望ナンバーの中でも特に人気の番号は抽選制となっています。全国一律で抽選対象となっている番号と、特定の地域において抽選対象に追加される番号があり、前者は登録車(軽自動車以外)の場合「・・・1」「・・・7」「777」など14種類です(2020年10月現在)。

 そのなかで、「・・・8」「・・88」「・888」「8888」と、ゾロ目の組み合わせ全てが全国一律で抽選対象になっているのは「8」だけです。地域によっては、さらに「8000」や「8008」などが追加されています。


「・・・8」のナンバープレート。分類番号にはアルファベットが(乗りものニュース編集部撮影)。

 こうした抽選対象の番号は、各地域で毎週4枚ずつ(軽自動車は1枚ずつ)払い出されるものの、以前、地域によっては、とりわけ人気の数字について週当たりの払出枚数が絞られていました。

たとえば3ナンバー車の「・・・8」は品川、大阪、和泉、京都、神戸で、「・・88」は品川、大阪、神戸で、それぞれ週当たり1枚に限られていたのです。

 ナンバープレートの業界団体である全国自動車標板協議会(全標協)によると、週当たりの払出枚数を絞り込むのは、特定の数字が枯渇してしまうのを防ぐためのコントロールだといいます。しかし現在は、週当たり原則4枚の払出に戻っているとのこと。当面は枯渇する心配がなくなったためです。

週1枚→週4枚 人気の番号が取得しやすくなったワケ

 希望ナンバーが枯渇する心配がなくなったのは、プレート上部の小さな3桁数字(分類番号)の下2桁にアルファベットを使えるようになったためです。法改正は2017年1月のことで、実際にその交付が始まったのは2018年1月、練馬ナンバーからでした。

 使えるアルファベットはA、C、F、H、K、L、M、P、X、Yの10文字で、原則として数字だけの組み合わせを使い果たした場合に、下1ケタ目をアルファベットとして「0A」から昇順に使用するといったルールです。

 つまり、希望ナンバーで人気の数字ほど、アルファベット入り分類番号のものが多く見られるというわけですが、全標協によると実際、「・・・8」や「・・88」など「8」絡みのものは、分類番号がアルファベット入りになるのも早い傾向にあるといいます。


「8888」のナンバープレート(乗りものニュース編集部撮影)。

 そもそも、なぜ「8」絡みの希望ナンバーは人気が高いのでしょうか。

 全標協によると、漢数字の「八」が末広がりで縁起がよいとされているものの、詳細は不明といいます。

「・・・8」のナンバーを取得した30代男性ドライバーに聞いてみると、愛車が「CX-8」だから、とのこと。このようにクルマの型番などにちなんで「8」絡みの数字を選ぶケースも多いようです。