地中海に浮かぶイタリアのサルデーニャ島に住む男性の飼い犬から今月9日、緑色の仔犬が産まれて話題となっている。緑色は希望と幸運の象徴とされ、飼い主は非常に喜んでいるという。『ViaggiNews.com』などが伝えている。

伊サルデーニャ島で農場を経営するクリスチャン・マロッシさん(Christian Mallocci)の愛犬で、ラブラドール・レトリバーの“スペラッキア(Spelacchia)”が今月9日、5匹の仔犬を産んだ。

クリスチャンさんは「緑の仔犬が生まれたのを見たのは初めてだったから、自分の目を疑ったよ。それで一緒に農場を経営する義理の兄弟のジャンナンジェロ(Giannangelo)を呼びに行ったんだ。『エイリアンが生まれたよ』ってね」と興奮気味に語ると、こう続けた。

「最初は『母犬が草の上で分娩したのかも』なんて話していたんだけど、仔犬を抱いてみたら被毛が緑色だってことに気付いたんだ。はっきりとした緑色でね。すぐにネットで緑色の仔犬について検索したよ。」

ちなみに誕生した仔犬が緑色になるのは、胎盤内に存在する緑色の胆汁色素の一種である「ビリベルジン」が羊水に交じり、胎児が過度に晒されたためだと言われる。また『ABC(Australian Broadcasting Corporation)』は、胎仔が羊水の中で緑色の胎便を排出することで被毛が緑に染まる可能性も指摘している。ただこれは一時的なもので緑色は数週間すると消えてしまい、仔犬の健康に影響はないそうだ。

クリスチャンさんは「この仔犬には“ピスタチオ(Pistachio)”と名付けたんだ。ナッツの色にそっくりだからね。一緒に産まれた4匹は引き取られる予定だけど、ピスタチオは手元に置くことにしたよ。母犬と同じように牧羊犬として訓練するんだ」と明かした。

ピスタチオはすでに子供たちの人気者だそうで、クリスチャンさんは「緑色は希望と幸運の象徴。ピスタチオを見てみんなが笑顔になってくれれば嬉しいね」と笑った。

ちなみに今年1月には米ノースカロライナ州で白いジャーマン・シェパードが、2019年10月には米コロラド州でグレート・デーンが緑色の仔犬を産んでいた。

画像は『Cristian Mallocci 2020年10月9日付Facebook「Cane al pistacchio」』『Il Messaggero 2020年10月14日付「Nasce cucciolo di Labrador verde, sorpresa nella cucciolata: ecco perché Pistacchio è di questo colore」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)