【AFP=時事】世界反ドーピング機関(WADA)は22日、ドーピング違反の調査で重量挙げ選手が検査時に尿を自分のものに「見せかけていた」証拠をつかんだとして、6か国の計18人が虚偽の検体を提出していた疑いがあることを明らかにした。

 スキャンダルで汚れた国際ウエイトリフティング連盟(IWF)に関する大規模な調査の一環で発覚した18人の不正行為について、WADAは今後、国際検査機関(ITA)に検証を委ねると述べた。

 声明文によると、WADAの検査官は信頼筋と分析の専門家から協力を得た上で、新たな手法を開発して尿がすり替えられていたことを特定し、検体が偽物だったことを突き止めたとしている。

 調査ではDNAの分析が行われ、選手18人が検体回収の際に自分のものに見せかけた尿を使用し、提出した尿が「クリーン」であると信じ込ませていた証拠が見つかったという。関与した選手の国籍などは明らかにされなかった。

 すり替えられた尿に関する今回の調査が行われたのは、WADAの調査官が現在取り組んでいる地域の一部にすぎない。

 IWFは金銭を受け取ってロシアに利益をもたらし、同国のアスリートが薬物検査で失格にならないようにしていたほか、ルーマニア重量挙げ界のドーピングももみ消していた疑いがある。

 今年1月にドイツの公共放送ARDでドーピングの隠蔽(いんぺい)を意図した「腐敗した文化」と称される体質が暴かれて以来、重量挙げ界は混乱状態が続いている。

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