(高雄中央社)韓国の研究チームが送信機を装着したコウノトリ1羽が今月、南部・高雄市で確認された。同市政府工務局養護工程処が19日に明らかにした。同処は、越冬途中に悪天候などに見舞われ、台湾に迷い込んだ可能性が高いとの見方を示している。

国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅危惧種に指定されているコウノトリ。同処によれば、主な繁殖地はシベリア東部や北朝鮮、中国東北部などで、毎年越冬のために南下するが、台湾は渡り経路ではないという。同市では、2011年3月にも南部の丘陵地に飛来した記録が残る。

今回は、野鳥愛好家が14、17両日、台南市に程近い永安湿地でその姿をカメラに収めた。現在、同処の通知を受けた台湾の野鳥保護団体によって、追跡と観察が続けられている。

(王淑芬/編集:塚越西穂)