みなさんが行きつけにしているスーパーってどこだろう。

宮城県仙台市で高校時代を過ごした筆者にとって馴染みが深いのは「ヨークベニマル」だ。福島県を中心に宮城、山形、茨城に店舗を展開し、その地域に住んでいる人ならご存知だと思う。

関西地方ならスーパー玉出? 北海道なら北海市場?

このように日本各地に様々あるご当地スーパー。四国地方を1つ例にとってみても、その種類の多さに驚かされる。

こちらはツイッターユーザーのiqaringさんが投稿したもの。

地図上に、スーパーの名前やロゴが配置されている。場所は四国地方だ。

iqaringさんによれば「四国の皆さん御用達のスーパーを集めてみました」とのこと。2020年10月3日には、ロゴなどを追加する形で「改訂版」を投稿している。


改訂版(画像はiqaring(@ikaring63036919)さんから)

スーパー「FUJI」が愛媛県では幅を利かせているのだろうか。幼少期を東北地方で過ごし、現在東京に暮らしている筆者は、ほとんど存じ上げなかった...。知っていたのは、たびたびネット上で看板の読み方が話題になる「ンョ゛ハー゛」(正しい名前は「ショッパーズ」)ぐらいだ。

みなさんの出身にもよるだろうが、どれくらい知っていただろうか。ツイートには2020年10月19日昼までに6000件以上の「いいね」が付くほど話題に。

MAPを見た人からは「フジと木村とマルナカは親しみがあるねぇ」「マルヨシ、マルナカ、ピカソですわ」「しんばしはつい最近倒産しました...」といった声が寄せられている。一方で「関西の自分はマルナカしか知らない」「群馬県民には見事に馴染みの無い名前ばかりだw」などといった反応も。

Jタウンネット編集部は、投稿者のiqaringさんに制作理由などを聞いてみた。

閉店したスーパーも配置

MAPを作ったiqaringさんは京都に住む大学生で、出身は愛媛県。実家が卸問屋で幼少期から視察などで全国のスーパーを訪れているという生粋のご当地スーパーマニアだ。

先日Jタウンネットが配信した記事「ゆめタウン、ラ・ムー、エブリイ、ハローズ... 中国地方民の『御用達スーパー』勢力図がこちら」でも、中国地方版のMAP制作者として紹介している。

ロゴの配置条件は中国地方と同じく、本社や本部が四国地方にあり複数の店舗を運営していることだという。また売り上げの目安が10億円程度の規模とのことで、iqaringさんが訪れたことがあるスーパーのみ記載しているという。

「基準は中国地方版と同等です。四国においては、フジ、マルナカといった地域の有力スーパーと地元密着の地場系スーパーが強く、イオンなどのナショナルブランドが弱い、ということが特徴だと思います。それだけスーパーの多様性があると言えるかもしれません」


なかには倒産しているスーパーも(iqaring(@ikaring63036919)さんから、赤丸は編集部)

MAPを作ったのは、愛媛県にある「しんばし」(宇和島市)の倒産がきっかけだったと話す。

「愛媛県宇和島市のスーパー『しんばし』の倒産を受けて作成しました。宇和島市民にはお馴染みのスーパーだったので、追悼と感謝の気持ちを込めました。私は宇和島市民ではありませんが...。記録として残しておきたかったので改訂版にも記載したままにしています」

iqaringさんは投稿に反響があったことについて

「しんばしの閉店を惜しむ声があったり、某読めない看板のスーパーに注目していただいたりと、いろいろな方のコメントを見て楽しんでいます。
ただ、『一つも知らない』というコメントも多かったので、ぜひ四国を訪れて買い物も楽しんでもらえたら嬉しいです」

と述べた。

旅先でご当地スーパーを見かけたら、利用してみるとその地域の特色が見えてくるかもしれない。