今シーズンは新型コロナウイルスの影響で大会中止となった、芝の聖地「ウィンブルドン」。現地16日に大会側が公式サイトで声明を発表し、2021年の開催に向けて複数のシナリオを検討していることを明らかにした。
「ウィンブルドン」を主催するAELTC(オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ)は「来年の大会の計画に積極的に取り組んでおり、"ウィンブルドン"までまだ数ヶ月あることを考慮して、現時点で複数の運営シナリオを検討している」と現在の状況を説明。
そして示したシナリオは大きく3つで、会場を満員にするか、観客数に上限を設けるか、あるいは無観客開催とするか。
その上で、AELTCは「これらはすべて政府や公衆衛生ガイドラインの状況に左右される。今後もすべてのステークホルダー、とりわけゲストやスタッフ・出場選手の健康と安全を何よりも優先してゆく」としている。
一方、AELTCのCEOであるSally Bolton氏は「2021年の"ウィンブルドン"を開催することは我々の最優先事項であり、実現のためにシナリオプランニングに積極的に取り組んでいる」「安全な大会を実現するためには、選手たちのコミュニティがいかに重要であるかを認識している」とコメントした。
1968年にオープン化されて以降としては、初の中止に追い込まれた今シーズンの「ウィンブルドン」。2021年は6月28日から7月11日の開催が予定されている。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「ウィンブルドン」のロゴ
(Photo by Visionhaus/Getty Images)