マイカーを生活の拠点にする、「バンライフ」。欧米から火が付いたこのライフスタイルは、場所に縛られず旅をしながら暮らすことができるため、その自由度の高さに魅力を感じる人も多いよう。家主はもちろん自分になるので、思う存分自分好みの空間にもできちゃう♡

一方で、バンの購入方法や衛生面など、疑問に思うことも多いはず。そこで本記事では、実際に欧米でバンライフを謳歌している人々がどのように暮らしているかをお届けします。

※本記事は欧米での例を紹介しているものです。日本で車中泊をする際には、RVパークやキャンプ場をはじめとする車中泊を認可された場所の利用が推奨されています。

【INDEX】


バンライフを始める前に知っておきたいこと
お試し期間を設ける
リサーチは念入りに!
バンを見つける
駐車について
資金について
バスルームについて
メンテナンスについて

家を捨てて、バンライフに転向

今回アドバイスしてくれるのは、バンライフのプロ兼YouTuberのジャネル・イリアナさん。彼女がバンライフを始めるきっかけとなったのは、家賃がかからないからだったそう。

「週に60時間以上パートタイムで働いて、学校にも通っていたときは、アパートに帰ってくるのは寝るときぐらいでした」

そして自身の住む地域には、バンでの暮らしを楽しむ人がたくさんいることを知ったジャネルさん。そんな彼らに影響を受け、バンライフを始めることを決意したんだとか。それからというもの、ずっとバンライフを続けているんだそう。

ジャネルさんが生活しているバンは「1995年 GMCバンデューラ・コンバージョンバン」で、バンライフを始めて2年が経つ今も、変わらず住み続けているとのこと。滞在先はカリフォルニア州のセントラルコースト付近で、いつでも遠くへと出掛けることができる自由な生活を送っているみたい。

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🚎=🏠

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バンライフを始めることは、断捨離ができたり、様々な場所へと旅することができたり、駐車規則についてよく学ぶなど、新たな挑戦をする絶好の機会にもなる、と話しているジャネルさん。また、自分にとって本当に必要なものを見つめなおすことができたり、自分自身と向き合うきっかけにもなるとのこと。

ここからは、ジャネルさんによる実践的なアドバイスをご紹介します。

バンライフを始める前に

お試し期間を設ける

ジャネルさんによると、まずは1週間ほど車中泊キャンプをしてみて、あなたにとって実現可能なライフスタイルであるかどうかを確認することが大事だそう。試してみて自分ひとりで対応できないことが多いなら、あなたにはバンライフは向いていないかも…。

「すべての人に提案するわけではないけれど、事前にライフスタイルを体験することは大切。あなたに合わなかったら、その段階でやめられるしね!」

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Dude, life is great.

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リサーチは念入りに

時間をかけて、バンライフについて知っておくべきことをすべて調べること。 ジャネルさんは、YouTubeなどで既にバンライフをしている人々をたくさん見て、1年かけて自分に合うものを探したそう。

ライフスタイルを変える前には、メンタルヘルスを整える準備もして、できる限り多くのことを学ぶ時間を確保して◎。

バンを見つける

たくさんリサーチをしたなら、自分がどんなバンを求めているかは分かっていると思うけれど、多くのバンに目を向けることが大事とのこと。

「私は元々、ローンで18,000ドル(約190万円)のスプリンターというバンを購入するつもりだったんの。それから翌日、考えてもいなかった、いかにも故障していそうなこの1995年 GMCバンデューラ・コンバージョンバンをネットで見つけて、見に行くことにしたんです」
「車内で立てる、四輪駆動のバンが欲しかったんですが、私が求めている基準にはどれも満たしていなくて…。でも、このバンを2回目に見たときにピンときて、最終的にこのバンに決めたの」

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How I feel about not having a dog.

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ついにバンライフスタート!

駐車

欧米では、大型店舗や24時間営業のお店などの駐車場などにバンを停める人が多いよう。ただし日本では、RVパークやキャンプ場をはじめとする車中泊を認可された場所を利用しましょう。

資金

必要なのはバンひとつ…と言いたいところだけれど、快適な生活を求めるのなら、やはりある程度の資金を準備しておいた方が良さそう。

「私はバンライフを始めてから約1年後に、シンクを作って電気を通し、さらにバンの下に巨大なクローゼットを作りました。すべての人にとって必要なことではないかもしれないけど、私は生活拠点に快適さが欲しかったので」「多額の資金を用意する必要はないけれど、バンに住みながら節約をして、あなたのバンライフで何が必要なものを少しずつ追加していくと良いと思います」

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Sometimes I pee in a Nalgene bottle,but it should be noted that it’s pink with sparkles✨(The bottle...not my pee)

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バスルーム

すでにバスルームが設置されているバンを購入した場合は、心配する必要はなさそう。でも、トイレやシャワーがないバンの場合、そして一つの場所に長期間滞在しているのなら「24時間営業のフィットネスジムの会員になるのがおすすめ」とジャネルさん。

メンテナンス

何かを修理したりリフォームしたいときには、やはりGoogleやYouTubeが頼りになるよう。また、自分で作れるものを自分で作っておくことで、壊れたときの修理もスムーズになるため節約に繋がる、とも。

快適かつ安全に生活するには事前準備や知識を身に着けておく必要があるものの、それでも他にはない自由でクリエイティブな生活が待っている、バンライフ。これまでに体験したことのないワクワクする瞬間が、あなたを待っているはず!

※この翻訳は抄訳です。

Translation: ARISA ISHIMOTO

COSMOPOLITAN US