岐阜県瑞浪市で、警察官の頭を殴ったとして77歳の男が逮捕されたことが判明。その行動に驚きの声が上がっている。

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 男は26日午後5時50分頃、自宅を訪れた多治見署の巡査部長(56)の頭を殴り、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕された。なぜ、男の自宅に警察官が訪れたのか。そこに、この事件の驚きがある。
 逮捕された男は、26日午後5時過ぎ、政府が7月から展開する「GoToキャンペーン」に10月1日から東京を加えることについて憤りを持ち、110番した上で「GoToキャンペーンに東京を加えるのを延期してほしい」と通報。その数は実に11回にも及んだのだ。

 岐阜県警通信指令課は、電話を止めさせるため多治見署に対応を依頼。男性巡査部長ら2人が男の自宅に向かったのだ。その後、警察署員が到着し、男の妻と話をしていたところ、男が巡査部長に殴りかかり、逮捕された。

 警察に「GoToキャンペーンに東京を追加するな」と迫る行為に、「警察には政策を止める権限はない。お門違いもいいところだ」「政府のクレームは政府に入れるべき。本当に警察の出動を必要とする人間が困るのは許せない」「『サンデーモーニング』や『モーニングショー』を見て煽られたんじゃないの? こういう老人って多いのかな」と怒りの声が上がる。

 一方で、政権に批判的な層からは「行動は許されるものではないけど、新型コロナウイルスの新規感染者が減らない東京をGoToキャンペーンの対象にするのはおかしい」「政策がおかしいのは事実。こういう声を拾い上げるシステムも必要なのでは」「安倍前総理の負の遺産。安倍が悪い」という声も出た。

 GoToキャンペーンに東京を加えることについては、新規感染者が減少傾向を見せていないだけに、反対する人は多い。しかし、それを警察にぶつけるのは、明らかに筋違いだ。