来たるべき冬やドライビング中の緊急事態に備えて、何か準備したほうがいいと知っていても、何を積めばいいのか分からず手つかずになっている人は少なくないはず。日常生活の便利情報などを扱うブログThe Art of Manliness(AoM)が、あらゆるドライバーが車に積んでおくべきアイテムをまとめています。

What Every Man Should Keep in His Car: The Complete Guide | The Art of Manliness

https://www.artofmanliness.com/articles/complete-guide-every-man-keep-car/

AoMは「メンテナンスの必要ができたり、突然の吹雪に見舞われたりした場合に備えて準備をしておくと、不便な思いをせずに済むだけでなく、時には命を救われることもあります」と指摘。車に積んでおくべきアイテムを、どんな地域や季節でも準備しておきたい15点と、特に寒い地域や冬に便利な5点にまとめています。

◆01:紙の地図

自動車のカーナビや、Googleマップのナビ機能は便利ですが、何かの拍子にサービスが利用できなくなってしまった場合、道が分からなくなってしまうおそれがあります。AoMは「何かあったときのために、紙の地図を手元に用意しておくのはいいアイデアです」と述べています。

◆02:保存食

車が立ち往生してしまった場合、レッカー車を呼んだり最寄りのガソリンスタンドに助けを求めたりする必要がありますが、場所や状況次第では助けが来るまで何時間もかかる場合があります。そこで、スナック菓子や市販のMRE(レーション)など、車のトランクに積んでおくことが可能な保存食があると、いざという時に食べ物に困らずにすみます。



◆03:飲料水

上記の保存食と合わせて水も常備しておくと、緊急時だけでなく、レジャーの時に飲み物が足りなくなった場合などにも役立ちます。

◆04:携帯端末の充電器と予備のバッテリー

スマートフォンなどの携帯端末は緊急時の連絡や情報収集に役立ちますが、バッテリーが切れてしまっては役に立ちません。そこで、充電器と予備のバッテリーを用意しておくと安心です。モバイルバッテリーでも対応可能ですが、シガーソケットから給電できるカーチャージャーがあるとなにかと重宝します。

◆05:緊急脱出用ハンマー

交通事故や自動車が道から転落するといった緊急事態が発生すると、自動車のドアが開かなくなって車内に閉じ込められてしまう場合があります。そんな時のために、窓ガラスを割ることができるハンマーを手が届く場所に用意しておくと、緊急時に車の中から脱出することができます。



◆06:懐中電灯

懐中電灯を車内に置いておくと、夜間や暗い場所で自動車のメンテナンスをしなければならなくなったときなどに便利です。

◆07:ポータブルエアーコンプレッサー

AoMによると、タイヤがエア漏れを起こしてしまっても、完全にパンクしていない限りは、エアーコンプレッサーで空気を補充して修理店に行くまで持たせることが可能とのこと。また、空気圧を調整することが可能なエアーコンプレッサーを持っていれば、ガソリンスタンドでお金を払ってタイヤに空気を入れてもらう必要もなくなります。



◆08:ウォッシャー液

道路の状況が悪く、走行中にフロントガラスが汚れてしまうという時にウォッシャー液が切れてしまうと、頻繁に車から降りてフロントガラスを拭くはめになってしまいます。AoMは、「ウォッシャー液ほど欠かせないものはそうそうありません」と述べて、予備のウォッシャー液の準備を強く推奨しました。

◆09:ロードサイドフレア

日本の場合、発炎筒を自動車に装備しておくことが法律で義務づけられているので、トラブルで路肩に停車する時には基本的に発炎筒を使います。それとは別に、道ばたに設置したり磁石で車体に取り付けたりすることが可能な警告用ライト「ロードサイドフレア」があると、より安全に事故車の存在を周知することができます。



◆10:ブースターケーブル

うっかり車のルームライトをつけっぱなしにした時など、バッテリーが上がってしまってエンジンがかからない時のために、ブースターケーブルを用意しておくと安心です。

また、救援車がなくても単体で自動車のジャンプスタートが可能なモバイルバッテリーもあります。

大容量電流で車のジャンプスタートもスマホの充電もできるモバイルバッテリー「Anker Roav ジャンプスターター Pro」を使ってみた - GIGAZINE



◆11:けん引ロープ

けん引ロープとは、自動車同士をつなげて、救援車が故障車をけん引できるようにするロープです。けん引ロープがあれば、自動車が故障したり、砂や雪にタイヤを取られて動けなくなったりした際に、車を動かすことができます。

◆12:応急処置キット

交通事故に限らず、何らかのトラブルでケガをした場合には、救急キットが役に立ちます。

◆13:毛布

毛布があれば車中泊の時など、体を寒さから守るのに使うことができます。普通の毛布でも大丈夫ですが、かさばってしまうので、コンパクトで収納スペースを節約可能な緊急用ブランケットも選択肢に入ります。

◆14:車載用消火器

AoMは「車には可燃性の燃料が積まれているので、車両火災は特に危険です。そこで、自分の車だけでなく、他の車の火災にも対応できる消火器を用意しておきましょう」と述べています。特に、車載用消火器はガソリンやオイルが原因の火災など、自動車特有の火災を消し止めるために作られているので、有用だとのことです。

◆15:シャベル

雪にタイヤがとられてスタックした場合、シャベルで雪かきをしたり、タイヤの下に土をまいてより多くのトラクションを得られるようにすると、立ち往生から脱出することができます。柄が長い普通のシャベルは場所を取りますが、コンパクトに折りたためるシャベルもあります。



以下は、AoMが特に冬に自動車を運転するドライバーや、雪が降る地域のドライバーに準備を勧めているアイテムです。

◆16:猫砂

上記のようにシャベルで雪を掘ろうとしても、雪が深く積もっていたり氷のように硬くなってしまっている場合は掘ることができません。そんな時に、猫砂を使用すると土の代わりにトラクションを増やせるので便利だとのこと。

◆17:芯が複数あるキャンドルとマッチやライター

AoMは「特に寒い場所では、毛布では足りないこともあります。芯が1つしかないキャンドルでは十分に暖まれませんが、芯が複数あるキャンドルなら手をかざして暖を取ったり、かなり長い間車の中を暖かく保つことができます」と述べています。

◆18:アイススクレーパー

降雪量が多い地域に住んでいなくても、冬の朝早くに車に乗ろうとした時に、フロントガラスに氷が張ってしまっているという状況に出くわしたドライバーは少なくないはず。水をかけたりデフロスターを使ったりすれば氷を溶かすことができますが、専用のアイススクレーパーがあればより簡単にフロントガラスの氷を除去できます。



◆19:帽子と手袋

毛布の他に防寒用の帽子と手袋があると、より快適です。

◆20:タイヤチェーン

タイヤチェーンは、よく雪が降る地域のドライバーには必須のアイテムです。雪が降る地域に住んでいなくても、高速道路でチェーン規制に出くわすなど、突発的にチェーンが必要になることもあります。